買取査定額684万円で売掛金を売却したK.M社長 - チョウタツ王

いわゆる専業トレーダーです。投資業を始めてからかなりの年数が経ちましたが、会社を立ち上げたのはここ数年。

暗号資産、昔で言うところの仮想通貨の案件がアツくなってきたタイミングで会社化に踏み切りました。

様々な投資案件の案内やコンサルティングなども行うため、会社にしたというのもあります。そして、暗号資産の中でも、特に激アツのICO、つまり新規上場に関する案件は、私個人はもちろんのこと会社にも非常に大きな利益をもたらしてくれるものでした。

投資は情報が命です。情報がなければ、適切な投資判断を行うことができません。

そして、仮想通貨の世界は特に情報戦が激しく、新たな「情報」になる前の「噂」の段階でも動いておかなければならない場合もありますし、反対に正式なリリースやホワイトペーパー（新規案件の説明書のようなもの）が出たとしても、その案件にウマミがあるかどうかは確実ではないなど、非常に研ぎ澄まされた感覚で判断を行う必要があります。

・・・ここまでハードルをあげているということは、そうですね。

私は今回判断を思い切りミスしてしまい、急にお金が必要になるという今までにあまり経験のない状態に陥ってしまいました。（笑）

実は、都内某所の界隈で少し前から「非常に大きなICO案件がある。すでに〇〇〇（※国名）の取引所がリリースを出す準備に入っている。日本国内でもかなりの動きになりそうだ」という情報がもたらされ、投資家は私を含めて数多く、その案件に合わせて資金調達を行っていました。

つまり、上場前の仮想通貨に資金を投入しておけば、その仮想通貨が取引所に上場した際多額の利益を得られる可能性があるということでした。

流れている情報も信憑性があると判断し、私はこの案件にかなりの金額を注ぎ込みました。

…で、満を持して上場初日。

上場した瞬間から価格が下落し続け…しばらくの間様子を見ていましたが、結果的に今回の投資は失敗に終わりました。

というより「失敗」という言葉で簡単に済まされないほど大きなダメージとなりました。信憑性が高い案件だったのでかなりの勢いで勝負をかけていたのですが、予想していなかったほどの甚大なダメージとなってしまい、すぐにでも現金を用意しなければならないような状態になってしまいました。

ひとまず態勢を立て直すためにも、およそ1千万円ほどは必要な状況でした。とりあえず手元にある数百万円はまず確保できたとしても、残りの700万円程度は用意をしておかなくてはなりません。

この職業なのでさすがに資金調達の方法はいくらでもあるのですが、今回の場合に限っては周りがみんなこの案件に私が頭から突っ込んでいったことを知っていますので、足元を見られかねません。

またこのような狼狽ぶりを見せてしまうと、今後の立ち回り的にも厳しくなることが予想されます。

金融機関とも思いましたが、金融機関の審査は非常に時間がかかり、私の性格的にも金融機関にペコペコ頭を下げて資金調達をするのが苦手なので、ファクタリングという方法で資金調達をすることにしました。ファクタリングはもともと知っていたのですが実際に利用するのは初めてで、コンサルの顧問料の請求をいくつかまとめてファクタリングにかけてみました。

ネット上にある広告などはあまり信用していない方なので、ファクタリング会社の方でも色良い数字を出してくることはないだろう、何だったら審査落ちとか難癖をつけてくるのではないかと思っていたのですが・・・私が利用した一括査定サイトは申し込みをした直後から携帯にバンバン連絡が入り売掛に関しても90%まで買取が可能だと言う業者が後をたちませんでした。

さすがに何か忖度が働いているんじゃないか？（笑）とまで思ったのですが、どうやらそんなこともなさそうでした。本当に得意分野とマッチする案件であれば、業者は90%でも2社間ファクタリングに応じる事が出来るようでした。もちろん秘密厳守の取引ですので、周りの投資家に今回の一件がばれることもなさそうです。

どんな商売でも言えることですが、経営者や商売人は表情や仕草、言動から「金が無い」と見られたり、足元を見られるようなことがあってはなりません。投資家が何カタい事言ってるんだという話もありますが、投資家だからこそ、ポーカーフェイスで常にビジネスの最前線に立っていなければなりません。

そういった部分では、投資家同士でお金の融通をしてもらうというのも私はあまりお勧めできません。経営者の方にも同じことがいえると思います。よほど切羽詰まった時にはこのような方法でも良いでしょうが、それよりもできることがあるのですから、ファクタリングを利用するという方向性はいかがでしょう。

お金に困ったらファクタリング、これは絶対に押さえておきたいポイントです。