買取査定額495万円で売掛金を売却したS.K社長


当方、とある士業(※詳細は職業上伏せさせていただきます)で32年。

仕事柄、クライアントにも資金調達についてあれやこれやと指導をしたり、時には日々小言を言ったりする立場上、資金調達の方法にはそれなりに習熟しているつもりであった。が、しかし。私の知識はどうやら昭和世代で止まっていたようだ。

今般、体験談に寄稿させていただくにあたり、私が得た知見を詳らかにしたい。私が今回利用したのは、ファクタリングというサービスだった。結論から言うとこの方法を使うことで、私は生き恥をさらすことなく、そして涼しい顔をして当代きっての難局を乗り切る事に成功したのだ。

そこにかけては、私の人生は成功したと言っても良いだろう。職業人生が終わりを迎えることを「回避」できたのだから。

事の発端は、数年前だった。

実は一緒になって以来、家人にこの仕事の経理を任せていたのだが、どうにも帳簿が細かい部分で合わないということがたびたび起こるようになった。

金額にして数万円、あるいは時には数千円・数百円の単位でもあったのだが、私はここに注意を払うべきだった。

「紺屋の白袴」と言われてしまえばそれまでだが、細い帳簿のずれについては職業上、何度でもすることができた。この私の技術や知識がなまじっかあることが良くなかったのだが、その時はまだそのことに気付かず、そのままうまく「やりくり」してしまっていた。

やがて、私の怠惰は、大きな問題へと発展する。

前回の決算期のことだった。

大幅に金額が合わない。1000万円以上、足りないのだ。

帳簿上、このままだと役所に提出することなど到底できないような状態だった。そこにあるはずの1000万円が、無いのだから。

私は家人を問い詰めた。

結果、家人は認知症を発症してしまっていたのだ。認知症の人間に経理を担当させる、これほど恐ろしいことはない。いや、最も恐ろしいのは、このことに仕事を優先してばかりいて気づかなかった私の怠惰だ。

家族としてもケアをしていかなければならないが、今は先に仕事のことをどうにかせねばなるまい。

後から判明したことだが、家人は保険の営業マンの言うがまま、悲しいことに契約した事実を毎度忘れ、多重契約を行ってしまっていたのだ。

しかも、事業としての、個人としては手をつけてはいけない金を使って。

私は悲しかった。しかし、悲しんでばかりもいられない。まずは、目の前の問題を解決せねばなるまい。

詳細を書くことはご勘弁願いたいところだが、仕事上、大きな金額のズレがあると、とある期日までに補正、つまり現金を耳を揃えて用意できなければ、私はこれ以上「センセイ」と呼ばれる資格商売をすることができなくなってしまう。それは困る。そこで誰にもわからずに資金調達する方法として、手形割引のような方法がないかどうか考えを巡らせた。

建設業ではないから、手形はない。金融業なら手形を持っていることもあるが、それもあいにく、ない。

手元にあるのはクライアントへの請求書のみである。こればかりは、かなりの金額が集まっている。

そして、私の個人的な貯蓄やすぐに現金化することができる資産を取り崩した結果、およそ990万円足りないうち、500万円程度は都合をつけることができた。残りは400万円と少し。今後のことも考えて、できれば400万円以上は何とかしておきたいところだ。

見つけたのがファクタリングという手法黙る手形割引のような方法だが、請求書を買い取ってもらうという売買契約であり、特段、手形割引のような取引先の倒産時における対処も必要ないということで、これを使うことにした。

問題は手数料だ。

経験則で言えば、こういった条件が不利な取引では手数料は3割、いや4割になってもおかしくはない。半分回収できれば御の字の気持ちで、550万円のファクタリングに挑戦してみたのだ。

また、最近は便利なもので、ファクタリングの一括査定サイトというものがあった。これを利用した。単純に体力的な問題、あるいは時間的な問題で、複数の業者に連絡をつけることが億劫だったという話もあるがとにかくこの便利なサービスを使うことができた。

するとどうだろう。私の職業が功を奏したのか、どの業者も非常に丁寧に、こんな老いぼれに対応してくれた。

結果的に、何と9割という非常に好条件で契約してくれる業者が見つかり、私は、職業人生の終焉かとも思えるような状況を脱することができた。

これからは、仕事のバランスは保ちつつ、より家族として長年連れ添ってくれた家人へのケアを生涯をかけておこなっていきたい。

このように、資金繰りが難しくいることを表に出せない職業の方々には、是非ファクタリングというサービスも新たな選択肢として検討していただきたい。

チョウタツ王 お客様の声