帳簿上は売上があるけど、手元に現金がないというときにおすすめなのが『債権流動化』です。
今回は、そんな債権流動化の一つ、
【ファクタリングで必ず知っておくべき債権流動化と3つの注意点】
について説明します!
資金調達に悩んでいるという方はぜひ参考にしてください。
債権流動化とは
まず、債権流動化とは、入金される予定の売掛金を
入金よりも早く現金に変えるという方法です。
売上げはあるが、手元に現金がないというときに
債権流動化で売掛金を現金化することで、企業の資金繰り改善、
キャッシュフロー改善につながります。
企業間の取引は、基本的に商品を渡してからの入金になり、
売掛債権がすぐに入金されることは、ほとんどありません。
例えば、約束手形の場合、入金は手形を振り出してから
90日~120日後とかなり先です。
しかし、売上が入金されるまでの間も、人件費、家賃、材料費
などの諸経費は支払わなければなりません。
その結果、売上はあるのに、手持ちの資金がなくなるという事態に陥ってしまいます。
そんなとき、債権流動化を利用し
入金される予定の売掛債権を現金化することで企業の資金繰り改善をさせます。
債権流動化の種類
債権流動化は3つの方法があります。
① 売掛金債権担保融資
② 売掛債権証券化
③ ファクタリング
それぞれみていきましょう!
①売掛金債権担保融資
売掛金債権担保融資とは、売掛金を担保にして金融機関や民間業者から融資を受けるという方法です。
売掛金を売却はせず、債務不履行時の弁済手段なので、
しっかり返済すれば譲渡することはありません。
売掛金が担保になるので、通常の金融機関の融資よりも審査が通りやすいのが特徴です。
デメリットとして融資を受けるために審査があるため
即日の現金化はできません。
②売掛債権証券化
売掛債権証券化とは、売掛債権をSPV(特別目的事業体)へと譲渡する資金調達法です。
SPVとは企業と投資家の仲介役で、
譲渡された売掛債権をもとに証券を発行します。
そして、投資家を集めて資金を調達するというものです。
デメリットとして、投資家に買われない場合、
資金調達ができず証券化するには複雑な手続きが必要という点が挙げられます。
③ファクタリング
ファクタリングとは、請求書(売掛債権)を買い取ってもらい、
決済日よりも早く現金を受け取ることができるサービスです。
債権流動化の中では1番メジャーな方法になります。
ファクタリングには大きく分けると、
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があります。
◆2社間ファクタリング
2社間のファクタリングでは、その名の通り自社(債権者)と
ファクタリング業者の2社間で契約を結び、ファクタリングが行われます。
取引先に知られることなく、資金調達ができて
最短即日現金化可能なファクタリング業者も多数あるので
すぐに資金調達が必要な場合おすすめです!
◆3社間ファクタリング
3社間のファクタリングでは、
自社(債権者)とファクタリング業者、取引先(債務者)の3社間で契約を結び、ファクタリングが行われます。
そのため、2社間ファクタリングとは異なり、
取引先の承諾が必要で時間がかかる場合があります。
メリットとしては、2社間ファクタリングよりも手数料が安いということが挙げられます。
その他ファクタリングについて詳しくはこちら↓↓
①と②に比べ、スピード感のある資金調達が可能で、
売買契約なので融資よりも審査に通りやすいなどのメリットがあり
債権流動化の方法の中で1番おすすめの方法です!
債権流動化の3つの注意点
次に、3つの注意点について説明します。
注意点は以下の3つです。
(1)債権譲渡禁止特約
(2)債務者対抗要件を具備する
(3)債権譲渡登記を抹消すること
ひとつずつみていきましょう!
(1)債権譲渡禁止特約
債権譲渡禁止特約とは、債権が取引先の知らない間に譲渡され、
取引先が複数の企業から代金支払いを請求されるなどの事態を防ぐための特約です。
この特約がある場合、債権の譲渡ができないため、当然ファクタリングも利用できません。
なので、取引先に解除を依頼する必要があります。
(2)債務者対抗要件を具備する
特約を解除したあとは対抗要件を具備します。
対抗要件には2つあり、
「第三者対抗要件(債権の権利を第三者に主張できる)」と
「債務者対抗要件(債務者が誰に弁済すべきか知らせる)」があります。
◆第三者対抗要件を具備する
・債務者に対し、確定日付がある証書によって「通知」するか、債務者から「承諾」を得る。
・債権譲渡特例法上の定めに基づいて、法務局にて備えられた債権譲渡登記ファイルに「登記」を行う。
◆債務者対抗要件を具備する
・民法上の定めにより、債権の譲渡について債務者の「承諾」を得る。
もしくは債務者に対して「通知」する。・債権譲渡特例法に基づき、債務者に登記事項証明書を交付し、
債権譲渡の事実を「通知」する。もしくは「承諾」を得る。
◆債権譲渡登記を抹消すること
ファクタリングを利用すると、債権譲渡登記が残ります。
この登記のことを忘れて、また新しく別のファクタリング業者を経由して
ファクタリングを利用しようとすると、受けてもらえない可能性が高いです。
手間がかかるかもしれませんが、次のことを考えると債権譲渡登記は抹消しておきましょう。
ファクタリング業者比較のポイント
債権流動化の中で最もおすすめのファクタリングですが、
ファクタリング業者は数多くあるため、ファクタリングを利用しようと
思っても、どのファクタリングにするかで悩むのではないでしょうか。
そこで、ファクタリング業者比較のポイントを説明します!
ポイントは5つです!
①手数料
②入金スピード
③審査難易度
④審査手続きの手間
⑤会社の歴史
①手数料
手数料は契約方法や債権の金額によっても異なります。
手数料の内訳
・登記費用
・ファクタリング会社の事務的な経費等
・基本手数料(ファクタリング会社の利益)
手数料の相場
2社間ファクタリング:10.0~20.0%
3社間ファクタリング:1.0~9.0%
安ければよいということではありませんが、中には手数料が高額な
悪徳業者もいるので注意が必要です!
②入金スピード
ファクタリングを希望される多くの方が早く現金化したいと思っているかと思います。
特に3社間ファクタリングの場合、数週間かかってしまうこともあるので
しっかり確認することが必要です。
また、最短即日と記載がある場合も着手が即日で入金までは2,3日かかってしまう
というもあるので即日入金が対応してもらえるのかも確認をしましょう!
③審査難易度
審査難易度が高いと審査で落ちる可能性が高まってしまい、
審査に時間もかかるので結果的に現金化までの時間がかかります。
なので、なるべく低いところが望ましいです。
④審査手続きの手間
手間がかかりすぎるともちろん大変です。
また、手間がかかる=時間がかかるということなので
これも現金化のスピードを遅らせる要因になります。
契約や手続きの時に必要な書類が多いところは手間がかかる可能性が高いです。
⑤会社の歴史(実績)
信頼できる会社なのかを確かめる上で会社の歴史(実績)は重要です。
実績のある信頼性が高い企業を選ぶことでトラブルを回避することができます。
・企業概要は公開されているか
・創業年数はどれくらいか
・口コミはどうか
を確認しましょう。
公式HPの会社概要にほとんどの会社は記載があります!
まとめ
今回は、【ファクタリングで必ず知っておくべき債権流動化と3つの注意点】
について説明しました!
売上はあるのに、現金がなくて支払いに間に合わない!というときは
ファクタリングがおすすめです。
ですが、ファクタリング業者によって、入金スピードや手数料
などが異なり、自分に合ったファクタリング業者を
1社1社比較し見つけるのは時間がかかり大変だと思います。
そこでファクタリングの利用をご検討されてる場合は、まず一括査定の活用をおすすめいたします。
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ぜひご活用ください。