近年、「フィンテック(Fintech)」に関する情報に触れる機会が大変多くなりました。
言葉のつくりから「お金」や「テクノロジー」にまつわる単語だと理解できます。
発祥はアメリカですが、日本でもフィンテックブームの到来が予期されているところです。
本記事では、
■フィンテックを取り巻く国内の状況
■フィンテックの各分野と代表例
■注目すべき日本のフィンテック関連企業5社
について解説いたします。
「フィンテック(Fintech)」とは?
「フィンテック(Fintech)」とは名前の通り、「金融(Finance)」と「テクノロジー(Technology)」をかけ合わせた言葉です。
主にスマートフォンやPCなどのテクノロジーを利用した金融サービスを指します。
フィンテックの領域に位置するサービスには、「法人の会計・経理」から「個人の決済・貯蓄」など多岐に渡るのが特徴です。
フィンテックを取り巻く国内の状況
かつては専門性が求められていた分野でも、スマートフォンやPCが誰でも気軽に利用できる時代になりました。
フィンテックの存在は、既存の金融サービスを揺るがすのではないかともいわれるほどです。
アメリカのファンテックブーム
実はアメリカでは、もう既に金融業務のほとんどをフィンテック企業でカバーできる状態が出来上がっています。
さらに、銀行の決済サービスや企業向け融資、住宅ローンや資産運用などにおける大きな利益をフィンテック企業が奪い去るともいわれるほどです。
フィンテック分野の急激な成長は、今後銀行にとって大変脅威になるといえるでしょう。
日本のフィンテック革命
日本国内のIT企業各社は、すでにフィンテックの導入に関して積極的な動きを見せるようになっています。
特に注目を集めるのが、「金融業務」です。
現在認められているのは、クラウドファンディングやソーシャルレンディングの分野でのみの資金調達になります。
融資や預金などの業務を本格導入するには、やはり銀行法の改正や規制緩和が必要であるようです。
アメリカの成功事例を参考に、日本でも国内各社で法律の整備や銀行法の改正を求めるといった動きも見られています。
世界的に「フィンテック革命」が進むことにより、日本の金融制度にも大きな影響を及ぼすことになるかもしれません。
もちろん、フィンテック革命の影響は金融だけに留まりません。
決済サービスやセキュリティサービス、資産運用など、フィンテックはこれから私たちの生活をより豊かに、そしてより便利なものへと進化させてくれるでしょう。
ファンテックの各分野と代表例
現在、世界では主にフィンテックは11分野に分類されています。
① スマート決済
② 投資・資産運用
③ 仮想通貨
④ 家計管理
⑤ ソーシャルレンディング
⑥ クラウドファンディング
⑦ 保険
⑧ 融資・ローン
⑨ 会計・財務
⑩ 送金・割り勘
⑪ 金融情報
それぞれ代表例を添え、簡単にご紹介いたします。
分野①:スマート決済
スマート決済とは、現金や金融機関での手続きを必要としない電子的な決済方法を指します。
これにより現金の携帯が不要となり、金融機関での手続きの時間や手間が少なくなるのです。
現在日本国内で使われているスマート決済は、大きく分けてカード決済とQRコード決済の2種類が一般的といえるでしょう。
・PayPay
・メルペイ
など。
分野②:投資・資産運用
株などの資産運用において、AIによる分析を用いて金融商品を選択・運用するサービスを指します。
AIは日々データの学習を行うため、将来的には人の予測よりもAIによる資産運用や投資の方が精度が高くなるともいわれるほどです。
・ウェルスナビ
・THEO
など。
分野③:仮想通貨
仮想通貨は、インターネットを通じて不特定多数の間で商品等の対価として使用できる通貨です。
ブロックチェーン技術が活用され、円やドルといった法定通貨とは異なり、お札や小銭といった形を持ちません。
・bitflyer
・Coincheck
など。
分野④:家計管理
私たちにとって最も身近といえるのがこの「家計管理」ではないでしょうか。
主な機能は、毎日の支出や収入を管理できることです。
今までの家計簿ソフトやアプリとは異なり、様々な金融機関の口座を1つのサービスで管理することができます。
・Money Fowrward
・Dr. Wallet
など。
分野⑤:ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれ、お金を借りたい借り手とお金を運用したい投資家を金融商品を通して結びつけるサービスです。
企業は借り手の審査、投資家の募集、貸付や返済金、分配金の管理を行います。
・SBIソーシャルレンディング
・Crowd Bank
など。
分野⑥:クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達ができる大変画期的な資金調達サービスです。
これまでの資金調達とは違い、手軽さや拡散性の高さ、テストマーケティングの実施といった点でメリットが多く、非常に注目度が高いといえます。
・Camp Fire
・Makuake
など。
分野⑦:保険
従来とは違い、現在はスマートフォン1台で保険に加入することができる時代となりました。
例えばLINE保険では、スマートフォンのアプリによる最短60秒での加入が可能になっています。
・LINEほけん
・ソニー損保
など。
分野⑧:融資・ローン
銀行やローン会社などの融資などにもフィンテックの活用は進んでいます。
住宅ローンの比較検討や借り換えサービス、借り手の審査や融資の限度額、貸付利率の決定など、さまざまな場面でテクノロジーの活用がされているのです。
・J.Score
・WhatzMoney
など。
分野⑨:会計・財務
近年、企業の会計処理や財務管理において、様々なクラウドサービスが普及し出しています。
クラウドサービスの普及により、時間の短縮や人的ミスの軽減、会計状況の可視化が可能になったのです。
・freee
・弥生会計
など。
分野⑩:送金・割り勘
個人間での送金やお金の受け取り、飲み会の支払いや割り勘までもがスマートフォンを通してできるようになりました。
現金だと不自由に感じていた場面でも、キャッシュレスの活用により利便性が増したといえるでしょう。
・Kyash
・よろペイ
など。
分野⑪:金融情報
投資家が資産運用をしたり、企業の経営企画部が戦略を立てたりする際には、金融や経済のデータを効率よく収集する必要があります。
テクノロジーの発展に伴い、ITを使って金融や経済の膨大な量のデータを分析することで、短時間で質の高い情報を取得することも可能になったのです。
・ZUU
・SPEEDA
など。
注目すべき日本のフィンテック関連企業5社
チョウタツ王の独自調査から、現在日本で注目を集めているフィンテック関連企業を5社厳選しました。
これらの企業は今後フィンテック関連市場において、日本で大変大きな利益を生むはずです。
有益な投資先として注目してみても面白いかもしれません。
① 野村総合研究所
② 日本クラウド証券
③ 電通グループ
④ サイバーエージェント
⑤ マネーフォワード
1、野村総合研究所
金融ITソリューションサービス業務。
2、日本クラウド証券
国内で始めてソーシャルレンディングを行った証券会社。
3、電通グループ
フィンテック関連の会議を開催。住宅ローン借換アプリの開発など多岐に渡る。
4、サイバーエージェント
Makuake(クラウドファンディング)、Amebaを運営。
5、マネーフォワード
クラウドを使った家計簿、資産管理ツール、会計ソフトウェアの提供。
まとめ
以上が、「フィンテックを取り巻く国内の状況」と「注目すべき日本のフィンテック関連企業5社」です。
このように、日本でもフィンテック革命は少しずつ起き始めているといえるでしょう。
皆様の生活は今よりもより豊かに、より便利になっていくかもしれません。
今後の日本の成長とフィンテック関連企業に、ぜひもっと注目してみて下さい。
また、チョウタツ王は中小企業・個人事業主の資金調達手段のひとつとしてファクタリングを推奨しています。
未回収の売掛金に関するリスクを軽減できたり、売掛債権を譲渡して現金を調達できたりすることが特徴です。
現在非常にニーズが高まっている金融サービスのひとつで、主に中小企業や個人事業主によって利用されています。
ファクタリングサービスに関する詳しい内容はこちら
もし皆様がファクタリングの利用をご検討されてる場合は、まず一括査定の活用をおすすめいたします。
チョウタツ王の「売掛金の無料一括査定」では、利用者に最適なファクタリング業者の提案を行っています。
当サービスによって、皆様がより最適なファクタリング業者に巡り合うことができれば幸いです。
よろしければ、ぜひご活用ください。