中小企業や個人事業主が抱える資金繰りの大きな課題である「売掛金の回収」
これを解決する手段として挙げられるのが「ファクタリング」です。
現在非常にニーズが高まっている金融サービスのひとつで、主に中小企業や個人事業主によって利用されています。
未回収の売掛金に関するリスクを軽減できたり、売掛債権を譲渡して現金を調達できたりすることが特徴です。
ファクタリングサービスに関する詳しい内容は、こちらの記事をご参照ください。
ファクタリングは資金繰りに苦しむ事業者にとって、大変画期的な金融サービスです。
しかし、まだまだ認知が少ないこともあり、利用時に不安を覚えてしまう方も多く見受けられます。
そこで今回は、ファクタリングの利用において、悪徳業者・違法業者を見分けるチェックリスト10選をまとめました。
これからファクタリングによる資金調達を検討される場合、業者選択において非常に良い判断材料となるはずです。
皆様の資金繰り改善に、どうぞお役立てください。
ファクタリングの悪徳業者・違法業者を見分けるチェックリスト10選
では、ファクタリングの悪徳業者・違法業者を見分けるチェックリストについて解説してきます。
ポイントは全部で10点です。
もちろん、ひとつ当てはまったからといって悪徳業者・違法業者の断定はできません。
しかし、当てはまった数が多ければ多いほど、そのファクタリング業者は悪徳業者・違法業者である可能性が高いということを覚えておきましょう。
① 対面による面談ができない
② 手数料が法外に高い
③ 契約書を作成しない
④ 見積もりに不明点が多い
⑤ 連絡は主に携帯電話で行われている
⑥ 審査が緩すぎる
⑦ 所在地が不明である
⑧ 振込口座名が会社名と異なる
⑨ 保証人・担保を要求する
⑩ 給与ファクタリングを扱っている
チェックポイント①:対面による面談ができない
基本的にファクタリングでは、面談による審査が行われます。
ファクタリングの審査結果には、利用者の人間性や信頼性なども関係しているからです。
もちろん、郵便やオンライン面談などの手段を用いて、対面による面談が行われないこともありますが、これは利用者が希望する場合に限ります。
そんな中、特別な理由もなく対面の面談を拒否する業者は疑ってかかった方がよいしょう。
実際、入金までのスピードを早くするために非対面での契約を行う業者は数多く存在します。
しかし、悪徳業者・違法業者のほとんどは顔を見られたくないという理由で電話のみで対応を行っているので注意が必要です。
チェックポイント②:手数料が法外に高い
ファクタリング手数料の一般的な相場は次の通りです。
■2社間ファクタリング ⇒ 10~20%
■3社間ファクタリング ⇒ 2~10%
手数料が異常に高い場合は悪徳業者・違法業者の可能性が高いため、疑ってかかった方がよいでしょう。
チェックポイント③:契約書を作成しない
優良ファクタリング業者であれば、契約時に必ず契約書が作成されます。
一般的には、
■ファクタリング契約書
■売掛債権譲渡契約書
などの名称で作成されることが多いでしょう。
また、契約書の内容が薄かったり、控えを渡してくれない場合も悪徳業者・違法業者である可能性が高いため、十分注意が必要です。
チェックポイント④:見積もり内容に不明点が多い
買取金額の見積もりは一般的にファクタリングの申込後に行われます。
主に売掛先の信用力で買取金額や手数料が決定するため、正確な費用は見積もりをしてみないことにはわからないのです。
しかし、
■見積もりが出せない
■見積もりに不明点が多い
■見積もりに明細が記載されてない
などの対応をされる場合、悪徳業者・違法業者の可能性が高いため、十分注意が必要です。
チェックポイント⑤:連絡は主に携帯電話で行われる
ホームページ掲載の電話番号が「03」「0120」だからといって安心してはいけません。
担当者が外出中で仕方なく携帯電話から連絡があるというのならば問題ありませんが、固定電話を引けない闇金業者である可能性も考えられるのです。
また、クラウド転送サービスを利用することで、オフィスや自宅、電話機すら不要でこれらの固定電話番号を取得でき、バックグラウンドで携帯電話に繋ぐこともできます。
しかし、複数回線を同時に使用できなかったり、通話料が高いことから、それらの業者はその後のやり取りを携帯電話でやりたがるのです。
つまり、「今後のやり取りはこちらの携帯電話で」なんて言われた場合、悪徳業者・違法業者である可能性が非常に高いといえるでしょう。
チェックポイント⑥:審査が緩すぎる
資金繰りの悪化に苦しんでいる事業者にとって、審査の緩さはひとつのメリットとして捉えられます。
しかし、審査が極端に緩い業者は、そもそも審査を行っていない悪徳業者・違法業者である可能性が高いのです。
特に、提出書類の数が少なすぎる場合は疑ってかかった方がよいでしょう。
チェックポイント⑦:所在地が不明である
契約前に業者の所在地は必ずチェックするようにしましょう。
簡単な確認方法として、 ホームページの企業概要に記載されている住所をGoogle等で検索します。
優良業者であれば、当然ホームページがヒットすることでしょう。
また、ファクタリング業者をきちんと信用するためにも、対面の面談を行い、オフィスに直接訪問することをおすすめします。
しかし、いざ対面で面談を行った際、カフェ等に案内された場合は十分に警戒するようにしましょう。
オフィスの存在が疑わしいといえますし、そもそも経営状況などの話をする場にカフェ等を選ぶのは信頼性に欠けるからです。
チェックポイント⑧:振込口座名が会社名と異なる
悪徳業者・違法業者は正式には存在しない会社であったり、新規に設立したばかりの会社であることが多いです。
つまり、金融機関の口座開設が困難になります。
そんな時、彼らが利用するのは個人名義や多法人名義の買取口座です。
特別な理由もなく、振込口座名と会社名が異なるのであれば、悪徳業者・違法業者である可能性が非常に高いといえます。
さらに、契約書に口座情報の記載がない場合も厳重注意です。
支払い直前まで口座情報を教えないのは、凍結防止対策であると考えられます。
チェックポイント⑨:保証人・担保を要求する
ファクタリングは融資ではなく、売掛債権を買取する金融サービスです。
それゆえ、保証人・担保は一切不要になります。
保証人や担保を要求してくるファクタリング業者は、十中八九悪徳業者・違法業者であるといえるでしょう。
チェックポイント⑩:給与ファクタリングを扱っている
金融庁により、給与ファクタリングは貸金業登録が必要とされています。
ところが、ほとんどのファクタリング業者はこの貸金業登録をしていません。
法人向けのファクタリングの方が取引額が大きいため、わざわざ貸金業登録をしてまで給与ファクタリングのサービスを提供しようとする業者が少ないことが理由として考えられます。
「給与ファクタリング=悪徳業者・違法業者」
というわけではありませんが、給与ファクタリングを扱っているほとんどの業者は、悪徳業者・違法業者である可能性が高いということは覚えておきましょう。
まとめ
以上が、ファクタリングの悪徳業者・違法業者を見分けるチェックリスト10選になります。
ファクタリングは悪徳業者・違法業者にさえ気を付ければ、大変画期的な資金調達手段だといえるでしょう。
もし皆様がこれからファクタリングの利用をご検討されているのであれば、まずは一括査定の活用をおすすめいたします。
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ぜひご活用ください。