中小企業の資金調達手段として最も利用されている『銀行融資』
しかし、融資の仕組みは?銀行が融資をするメリットは?
と聞かれると答えられない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、銀行が融資を行う理由とメリットを徹底解説【銀行融資の仕組み】
を紹介します。
銀行融資での資金調達を検討しているという方は、参考にしてください。
融資とは
まず融資とはなにかから説明します。
融資とは金融機関が事業を営むための資金を事業主に貸すことです。
つまり、融資を受けるとは、金融機関から資金を借りるということを意味します。
『借金』と同じではないかと思うかもしれないですが、少し意味合いが違います。
借金は消費を目的としていて、何かモノやサービスを購入するために
お金を借りることです。
一方、融資は事業のための資金なので、事業で利益を生むために借りています。
ここが大きな違いです。
しかし、融資もお金を借りていることには変わらないので当然、返済義務が生じ、利息も発生します。
銀行融資の仕組み
次に融資の仕組みについてです。
銀行は、預金としてお金を預かり、
その預金を融資を希望する企業やローンを希望する個人などに貸し付けています。
そして、貸付する際の金利と預金係る金利との差額が銀行の収益になります。
つまり、銀行側は融資をすることで利益を得ていて、
それが融資をやる意味であり、メリットです。
銀行もビジネスなので、利益を得るのは当然と言えば当然です。
しかし、銀行にとって一番のリスクは貸し倒れです。
なので、審査が厳しく、担保や保証人が不十分な場合や
信用性に欠けると判断された場合は、融資の審査に通らない可能性が高くなります。
銀行融資の形態
ここからは銀行融資ついて詳しく説明していきます。
まずは、形態についてです。
銀行融資の形態は以下の4種類に分けることができます。
・当座貸越
・証書貸付
・手形貸付
・手形割引
一つずつみていきましょう!
当座貸越
当座貸越は、口座残高が不足した時に、同一口座の円定期預金を担保にして
不足した分を自動的に借入れできるサービスで、
限度額まで借りていなければ、何度でも繰り返し借りることが可能です。
資金を必要としないとき利用しない、必要となったときだけ利用する
という使い方が可能です。
企業向けの当座貸越は、担保の有無によって契約できる金額が異なり、
業績のよい企業でなければ契約が難しいという特徴があります。
証書貸付
証書貸付は、銀行融資の形態で最も代表的な方法です。
証書貸付では、借り入れごとに、貸付金額、利率、弁済期日、担保物件などの
貸付条件を表示した金銭消費貸借契約証書を作成し、融資額や金利、返済期間を決定します。
融資を受けた側は、返済スケジュールに沿って毎月返済を行います。
手形貸付
手形貸付は、約束手形を担保に銀行から融資を受ける方法で、
融資を受けたい企業が、銀行あての約束手形を振り出して融資を受けます。
※手形とは、記載された金額を、期日までに支払うことを約束する証書のこと
手形貸付では担保を設定せず、ほとんどが1年以内の短期貸付になることが多いです。
返済が滞ると「不渡り」とみなされて企業の信用が著しく低下してしまい、
他の金融機関からの借り入れも難しくなるので注意しましょう。
手形割引
手形割引は、企業が所有している手形を銀行に買い取ってもらうことで資金を調達する方法です。
手形は代金を決済する際に、現金の代わりに利用されています。
ただし、小切手とは異なり受け取った時点では現金化できません。
支払期日が来て現金化できるものなので、簡単に言うと
「将来受け取れるお金を担保にして銀行にお金を借りる」のが手形割引です。
また、手形を現金化する際には、融資を受けた日から返済日までの利息や手数料が差し引かれます。
以上が銀行融資の形態です。
銀行融資の種類
次に融資の種類についてみていきましょう!
・信用保証協会の保証付き融資
・プロパー融資
・不動産担保融資
・売掛債権担保融資
上記の4種類について説明します。
信用保証協会の保証付き融資
全国信用保証協会連合会が保証人となる融資方法です。
融資を受けた側が返済困難となった場合は信用保証協会が払いを行います。
この信用保証協会の保証付き融資を受ける際には、
借入金額に応じて信用保証料を支払わなければなりません。
また、利用条件を満たしている必要があり、業種と企業規模によって
利用できるかが変わりますので、融資の前に確認しましょう。
審査期間:1ヶ月~1ヶ月半
融資金額上限:2億8千万円
必要書類 :確定申告書・決算書、登記謄本、印鑑証明信用保証委託申込書(保証人等明細)申込人(企業)概要、信用保証依頼書、信用保証委託契約書、個人情報の取扱いに関する同意書
プロパー融資
事業者が直接銀行からお金を借りる方法で、
全国信用保証協会の保証を利用しない融資の種類です。
間に信用保証協会を挟まないため、保証料も限度額もありませんが、
その分審査は厳しく、融資実行までに時間がかかる可能性があります。
また、創業歴が浅い企業はほとんど利用することができません。
返済期間も短期間になることが多いため、短期間で返済ができる金額にする必要があります。
審査期間:2~3週間
融資金額上限:なし
必要書類:確定申告書・決算書、登記簿謄本、納税証明書、 損益計算書、貸借対照表、印鑑証明、税務報告書、借入申込書
不動産担保融資
その名の通り、不動産を担保として銀行から融資を受ける方法です。
担保にできるのは土地や建物で、小額からの借り入れも可能です。
一般的には無担保の融資よりも低い金利で借り入れでき、返済期間も長く設定できます。
審査期間:1週間~1か月
融資金額上限:数億円
必要書類:物件概要書、固定資産課税台帳、納税証明書、本人確認書類、商業登記簿謄本、物件の売買契約書や重要事項説明書、不動産の登記情報など
売掛債権担保融資
売掛債権を担保として融資を受ける方法です。
通常取引先への通知、承諾が必要ですが取引先によっては売掛債権担保融資に承諾しない企業や、
契約書で売掛債権担保融資を禁じている企業もあるので注意がしましょう。
審査期間:1週間~1ヶ月
融資金額上限:100万円~2億程度
必要書類:個人情報取扱同意書、商業登記事項証明書、本人確認資料、決算書、税務申告書、事業計画書、売掛債権を確認する資料として請求書や契約書等
銀行融資以外の資金調達方法
ここまで融資の仕組みや種類についてお話してきました。
銀行融資は資金調達の方法としては最もメジャーな方法ではありますが、
審査が厳しく、審査が通ったとしても実際に融資を受けるまでは時間がかかります。
なので、確実に資金調達がしたい、すぐに資金調達する必要がある
という場合は【ファクタリング】がおすすめです!
ファクタリングとは借金ではない資金調達方法で
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また、来店不要の業者も増えており、忙しくて来店する時間がとれないという
起業家の方も安心して利用が出来ます。
確実に資金調達がしたい、急に資金が必要になった
という場合は、ファクタリングの利用をご検討ください。
まとめ
今回は、銀行が融資を行う理由とメリットを徹底解説【銀行融資の仕組み】を紹介しました。
銀行融資を検討している方は仕組みや形態、種類を理解した上で
ご自身に合った融資方法を選びましょう。
しかし、注意いなければいけないのが
銀行融資は審査が厳しく、すぐに融資を受けられるわけではないということです。
そこで、確実に資金調達がしたい、すぐに資金調達が必要という場合はファクタリングがおすすめです。
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