中小企業や個人事業主が抱える資金繰りの大きな課題である「売掛金の回収」
売掛金の回収には、通常1〜3ヶ月ほどの時間を要します。
しかし、時には急遽手元資金が必要となる状況も起こり得るかもしれません。
売掛金の回収が遅れが、黒字倒産の原因となった事例も数多いです。
そこで今回チョウタツ王は、そのようなリスクを未然に回避することができる事業者向けの売掛金買取と買い取ってもらうメリット・デメリットについて解説いたします。
◆売掛金を買い取ってもらう方法
◆事業者向け売掛金買取の仕組み
◆売掛金を買い取ってもらうメリット・デメリット
↑ 以上が本記事の内容です。
現在、売掛金の請求書の現金化をご検討されている方々にとっては、非常に良い判断材料となるでしょう。
皆様の資金繰り改善に、どうぞお役立てください。
事業者向けの売掛金買取とは?
結論、売掛金を買い取ってもらう方法とは、「ファクタリング」を利用することです。
ファクタリングは、現在非常にニーズが高まっている金融サービスのひとつで、主に中小企業や個人事業主によって利用されています。
未回収の売掛金に関するリスクを軽減できたり、売掛債権を譲渡して現金を調達できたりすることが特徴です。
売掛金を回収期限前に現金化することが可能であるため、急遽手元資金が必要となった場合に最適な資金調達手段であるといえるでしょう。
「売上は上がっているが回収までに時間がかかり、今月の支払いが追い付かない。」
なんてことが起きれば、黒字倒産という最悪の事態にも繋がりかねません。
特に中小企業や個人事業主は売掛金の入金遅れや貸倒れが発生した場合、資金繰りに大きな影響を受けてしまうことでしょう。
その際、資金調達の手段として有効であるのが「ファクタリング」なのです。
ファクタリング業者の中には売掛債権を買い取るだけでなく、保証を付けられる業者も多々あります。
取引先から売掛金を回収できなかった場合の備えとして利用することも可能です。
ファクタリングは比較的新しい金融サービスで、中小企業や個人事業主の資金繰り問題を救う大変画期的な資金調達手段であるといえるでしょう。
ファクタリングの仕組み
ファクタリングで資金調達をする場合、利用できる仕組みは主に2種類です。
◆2社間ファクタリング
◆3者間ファクタリング
それぞれ仕組みが異なるため、図解を用いて説明していきます。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングでは、その名の通り自社(債権者)とファクタリング業者の2社間で契約を結び、ファクタリングが行われます。
主な取引は、次の4つのステップです。
① 自社がファクタリング業者に売掛債権を譲渡する
② ファクタリング業者が自社に売掛金相当額を支払う
③ 自社が取引先から売掛金を回収する
④ 自社は回収した売掛金をファクタリング業者に支払う
2社間ファクタリングは中小のファクタリング業者が多く参入しているため、3社間のファクタリングよりも審査のハードルが比較的低い傾向にあります。
反対に、大手業者は2社間ファクタリングを提供していないことが多いです。
2社間のみで契約が成立するため、早くければ即日入金ができる業者も珍しくはありません。
また、基本取引先への通知や承諾を得る必要がなく、経営悪化を悟らる心配が少なくなります。
しかし、万が一取引先にファクタリングの利用を知られた場合は、信用を大きく失う可能性が高いため注意が必要です。
3社間のファクタリング
3社間ファクタリングでは、自社(債権者)とファクタリング業者、取引先(債務者)の3社間で契約を結び、ファクタリングが行われます。
主な取引は、次の4つのステップです。
① 自社が取引先に対して売掛債権の譲渡を通知し、承諾を取る
② 自社がファクタリング業者と契約を結び、売掛債権を譲渡する
③ ファクタリング業者は自社に売掛金相当額を支払う
④ 取引先はファクタリング業者に売掛金を支払う
このように、3社間ファクタリングでは取引先の承諾が必要であるため、経営悪化を悟られて不安を与えてしまう可能性が高くなります。
しかし反対に、秘密裏で取引を行う後ろめたさはなくなるでしょう。
基本的に売掛金は取引先から直接ファクタリング業者に支払われるため、売掛金回収の手間もかかりません。
審査のハードルは高くなりますが、大手業者もサービスを提供しているため、手数料は比較的安く抑えられます。
ただし、手続きが増えるため、2社間のファクタリングに比べると現金化に時間がかかってしまう場合が多いです。
売掛金を買い取ってもらうメリット・デメリット
改めて、ファクタリングを利用するメリットとデメリットについてまとめます。
① 資金調達(現金化)がスピーディー
② 自社の業績が悪くても利用できる
③ 売掛金未回収リスクを回避できる
④ 事業を拡大しやすい
① 手数料が比較的高い
② 資金繰りがさらに悪化する可能性がある
メリット①:資金調達(現金化)がスピーディー
売掛金の回収には、本来1~3ヶ月という長い時間がかかってしまいます。
しかし、潤沢に資金が回っていない中小企業や個人事業主にとっては、その時間が経営に大きな影響を及ぼすことも考えられるでしょう。
ファクタリングはスピーディーな資金調達を可能にし、現在では即日入金ができる業者も増加傾向にあるのです。
メリット②:自社の業績が悪くても利用できる
ファクタリングの審査は、自社の業績に左右されにくい傾向にあります。
当然ですが、自社の業績が悪いと返済が必要な融資の審査を通過することは非常に困難です。
しかし、ファクタリングは売掛債権を譲渡するだけであるため、自社の業績が悪くとも資金調達ができる可能性は十分に考えられます。
メリット③:売掛金未回収リスクを回避できる
ファクタリングを利用した場合、債権譲渡後の貸倒れリスクはファクタリング会社に移ることになります。
万が一、取引先が倒産するなんてことも起き得るかもしれません。
そのため、ファクタリングには売掛金未回収リスクを回避できるというメリットもあるのです。
メリット④:事業を拡大しやすい
売上が上がっていたとしても、現金化ができていなければ次の設備投資や仕入れをするまでに時間がかかってしまいます。
ファクタリングを利用して売掛債権を譲渡できれば、手元に現金を確保することが可能となるでしょう。
したがって、その資金を設備投資や仕入れに使い、事業を拡大することができるのです。
デメリット①:手数料が比較的高い
ファクタリングの最大のデメリットは、他の資金調達方法と比べて手数料が高いという点です。
◆2社間のファクタリング … 10~30%
◆3社間のファクタリング … 1~10%
デメリット②:資金繰りがさらに悪化する可能性がある
ファクタリングは、この先受け取るはずだった売掛金を本来の期日よりも早く現金化する金融サービスです。
しかし、利用する場合は手数料がかかるため、受け取れる金額は当然少なくなってしまいます。
手元に資金をつくることができるためメリットは多数あるのですが、無計画な利用してしまうと逆に資金繰りを悪化させてしまう可能性があるのです。
先ほどもお話ししたように、ファクタリングは他の資金調達方法よりも手数料が比較的高くなっています。
ファクタリングを利用する際は、しっかりとプランを立ててから利用することが大切です。
まとめ
「ファクタリング」の利用により、売掛金を買い取ってもらうことが可能となります。
未回収の売掛金に関するリスクを軽減できたり、売掛債権を譲渡して現金を調達できたりする主に中小企業や個人事業主向けの金融サービスです。
いくつかデメリットが挙げられるものの、
◆資金調達(現金化)がスピーディー
◆自社の業績が悪くても利用できる
◆売掛金未回収リスクを回避できる
◆事業を拡大しやすい
など、メリットが非常に大きいことは明らかです。
このように、ファクタリングは中小企業や個人事業主の資金繰り問題を救う大変画期的な資金調達手段であるといえるでしょう。
ちなにみ、本日紹介したファクタリングは、最もメジャーである「買取ファクタリング」というものです。
他にもファクタリングには、
■保障ファクタリング
■一括ファクタリング
■国際ファクタリング
■医療報酬債権ファクタリング
■でんさいファクタリング
など種類がありますので、また別の機会にご紹介いたします。
もし皆様がファクタリングの利用をご検討されている場合は、まず一括査定の活用をおすすめいたします。
チョウタツ王の「売掛金の無料一括査定」では、利用者に最適な優良ファクタリング業者の提案を行っています。
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ぜひご活用ください。