起業してまもない会社や、事業をスピーディーに大きくしていきたいと考えている会社に向けて出資を行う「ベンチャーキャピタル」をご存知でしょうか。
出資という形のため、返済の必要なく事業資金を手に入れることができるのが大きなメリットと言われていますが、それ以外のメリットやデメリットも存在します。
そこでこの記事では、ベンチャーキャピタルからの資金調達におけるメリットとデメリットをまとめました。
この記事を見ることで、ベンチャーキャピタルを活用すべきかの判断ができるようになるので、効率的な資金調達の一つとしての選択ができるようになります。
ベンチャーキャピタルについて
まず、ベンチャーキャピタルについての解説をします。
ベンチャーキャピタルとは?
ベンチャーキャピタルは、これから起業する会社や起業してまもない会社、事業規模を大きくしていきたい会社などに出資を行います。そして、出資を受けた会社が、上場もしくは事業売却を行った際に、出資した金額の数倍〜数十倍の売却益が出ます。
その売却益を得るために、出資や経営の支援を行う投資会社です。
ベンチャーキャピタルの方針や、どの時期に投資するかによっても変わりますが、一般的には5年で3~4倍のリターンを見込んで出資していると言われています。
ベンチャーキャピタルは、前提として利益を得るために支援しています。ですので、なるべくリターンを得られる可能性が高そうな会社に出資したいと考えています。
ベンチャーキャピタルからの資金調達におけるメリット3選
では、本題の「ベンチャーキャピタルからの資金調達におけるメリット・デメリット」について、解説していきます。
ベンチャーキャピタルからの資金調達のメリット
メリットその(1) 無担保で資金調達できるので、基本的には返済しなくて良い
メリットその(2) 経営のアドバイスがもらえたり、経営に関するノウハウを学べる
メリットその(3) スピード感のある事業の成長と共に、将来的には上場を見込める
ベンチャーキャピタルからの資金調達のデメリット
デメリットその(1) 持ち株を失い、経営に関する実権を握られてしまう
デメリットその(2) 事業が思うように成長しない場合、早期に資金の回収が行われてしまう
デメリットその(3) 出資までの審査が厳しい
以下に詳しく説明します。
メリットその(1) 無担保で資金調達できるので、基本的には返済しなくて良い
出資を受ける最大のメリットの一つが、この無担保で返済なく資金調達できる点です。出資は融資とは異なり、株式を売却することで資金を提供してもらう形を取ります。そのため、返済しなければならないということにはなりません。
返済義務がないことで、最悪事業が失敗してしまったとしても、返済に追われることはありません。また、無担保ですので、代表者が個人で返済を肩代わりしたり、担保を差し出す必要がないので、事業を進めていく上で安心です。
メリットその(2) 経営のアドバイスがもらえたり、経営に関するノウハウを学べる
ベンチャーキャピタルは、日々多くの事業を拡大をさせているので、そういった経験を元に経営のアドバイスをもらうことができます。
このような経営のアドバイスをもらうためには、経営スキルの高い人材を自社に引き入れる位しか、現実的な方法はありません。経営の相談ができるというのはかなりの強みになります。
また、ベンチャーキャピタルと組んで事業拡大ができた成功例を知ることができ、成長段階における経営の仕方などのノウハウを共有してもらえるというのも、大きなメリットです。
メリットその(3) スピード感のある事業の成長と共に、将来的には上場を見込める
ベンチャーキャピタルは、最終的には上場させることを目的として出資をしています。
事業に携わっている側はもちろんですが、投資回収という目線で見ても、やはりなるべくスピーディーに事業を成長させられる方が良いです。出資によって得た資金があることで、事業をより早く大きくしていくことが可能です。
また、ベンチャーキャピタルは可能性がない事業に出資は行わないので、出資してもらっているという時点で、上場までいけそうだと見込まれていることが考えられます。
その他のメリットとしては、「金融機関からの融資が受けやすくなる」「事業ステージ(成長フェーズ)が低い段階でも資金調達できる」というのもあります。どれもベンチャーキャピタルとタッグを組んでいるからこその利点です。
ベンチャーキャピタルからの資金調達におけるデメリット3選
次に、デメリットについても解説していきます。
デメリットその(1) 持ち株を失い、経営に関する実権を握られてしまう
出資において株を売却しているので、持ち株を失ってしまいます。その株の比率が大きくなってくると、会社の意思決定が思うようにできなくなり、経営に関する実権を握られてしまう可能性もあります。
そういった場合では、上場や売却を行う前においては、ベンチャーキャピタル側の意見が強くなってしまいますし、上場や売却後はその株をまとめてもっている第三者の意見が強くなってしまうということが考えられます。
デメリットその(2) 事業が思うように成長しない場合、早期に資金の回収が行われてしまう
事業が思うように成長しない場合、早期に資金の回収が行われてしまう可能性があります。この事業単体での拡大が厳しいと考え、他の会社に買収されるケースもあります。
ベンチャーキャピタルとしては、損しないことや他の出資している会社で買収させて伸ばすなど、トータルでリスクを軽減させるよう動くこととなり、事業主側にとっては納得のいかない形となるケースもあります。
デメリットその(3) 出資までの審査が厳しい
ベンチャーキャピタルは、事業の成長性はもちろん、経営者の質や市場動向など、様々な側面から出資を行うかの判断しています。最終的には利益を見込めるかですので、審査はシビアです。
出資を行うかの審査においては、事業計画書はもちろんのこと、経営理念や商品やサービスの内容、オペレーションの計画、マーケティング戦略などかなり明確にしておく必要があります。
その他のデメリットとしては、「上場に向けた準備の負担が大きい」などが挙げられます。ベンチャーキャピタルは、上場させることが目的なので、仕方がない部分だと言えるでしょう。
まとめ
この記事では、ベンチャーキャピタルからの資金調達におけるメリットとデメリットについて解説しました。ベンチャーキャピタルからの出資について、検討するきっかけとなれば幸いです。
ちなみに、
①赤字決算
②事業計画を立てるが、売上の目処が立たない
③信用がないため、そもそも借り入れできない(金融ブラックなど)
という方は、ベンチャーキャピタルからの出資を受けることを検討しつつ、必要な時にすぐできる資金調達方法も視野に入れておいた方が良いと思います。なぜなら、経営が立ちいかなくなる主な要因は、キャッシュがないという状況だからです。
また、上記①〜③に当てはまる場合、金融機関からの融資審査はもちろんのこと、ベンチャーキャピタルの審査も通りづらいため、資金調達自体が厳しい可能性が考えられます。
しかし、そのような状況でも問題なく資金調達を行える方法は存在します。
そこで、資金調達が厳しい状況を書き出してみました。
・担保や保証人を用意できない
・信用がないため借り入れできない(金融ブラックなど)
・税金を滞納している
・即日入金でないと資金繰りが厳しい
・銀行には既にいくつも融資を断られてしまった
・赤字のため、そもそも融資は厳しそうだ、、と感じている
上記に一つでも当てはまる方がいましたら、「ファクタリング」を資金調達方法の一つとして検討されてはいかがでしょうか。
ベンチャーキャピタルからの出資や銀行からの融資が全くうまくいかなかった方々でも、資金調達を可能にした手段がファクタリングです。
ファクタリングは手数料が高いというデメリットがありますが、その分審査が通りやすく、業者によっては即日入金も可能という大きなメリットがあります。
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