買取査定額189万円で売掛金を売却したS.I社長


経営三年目のベンチャー経営者です。

私は介護業界に新しい風を吹かそうと思い、いわゆる柔らかい食事や高齢者の方でも食べやすい食事を提供する会社を立ち上げました。

よくある「やわらか食」とか「ソフト食」、「ムース食」といった食べ物です。介護施設とか病院の食事を見ると、ちらほら見られますが見たことはありますか?あれです、あれ。

もともと食品加工業界にいたもので、こういった知見やコネクションは自信がありました。自信があるからこそ独立起業したのですが、さすがに金融機関は事業計画書をいくら整えて提出しても相手にしてもらえませんでした。

まだまだ創業間もないベンチャーですから、当然のことと言えば当然です。

・・・で、金融機関からお金を借りられないとなると、当然のことですが個人のエンジェル投資家からお金を借りることになります。

エンジェルというのは本来、投資に失敗しても特に回収などをしないということが多いのですが、日本のエンジェル投資家の中には単なる金消契約・つまり借金の契約でお金を貸してくれるというケースが多くみられます。

私もご多分に漏れず、前職でお世話になった経営者の方からあくまで個人間融資ということで開業資金をお借りしていました。その金額およそ150万円。

あれ?少なくね?と思った、そこのアナタ。

スモールベンチャーの開業資金って、大体こんなもんなんですよ。もともと前職の退職金や貯金の切り崩しなども全て開業資金にブチ込んでいたので、借りた金額自体はこのくらいで収まっていたのです。

そして、この時お借りした金額は返済猶予が5年間、5年後に利子をつけて返済するということでお借りしたのです。

これが4年前の話。

つまり返済まであと1年あったのですが、突然その社長さんからある日突然、私の携帯に連絡が。

要約すると

「貸した金耳揃えて今すぐ返さんかい、ボケ」

とのこと。

「いやいや、まだ1年あるでしょう、契約は契約じゃないですか。何かあったんですか?」

と社長をなだめすかすように話したのですが、この後の一言が本当にまずかったんです。

「社長、何かお困りでしたら、自分におっしゃってください。」

これがまずかったんです。

完璧に相手の神経を逆なでしてしまい、社長の導火線に着火してしまったんです。

社長さんは何かしらの都合によって「立場的にも物を言いやすい私」から早期に回収をしようと思ったんだと思うんですが、その私から、逆に何かあったんだったら相談に乗るみたいなちょっと上から目線のことを言われてしまい、完全にキレちゃったんでしょうね。

そこからはもう、契約の条項がどうこう言う前に、1日50回以上携帯に着信が入り、ショートメールなんて1日100通以上です。

ここまで着信やメールが多いと当然仕事の電話を取れませんし話し中になることも多く、業務に支障が出始めました。納品先の会社さんや介護施設さんなどについても「連絡は全て社長と直接つけることができます!」というのがうちの「売り」ですから、当然取引先からの電話もあるわけで、取引先からの電話が取れないというのはかなりのダメージでした。

一緒に会社を立ち上げた役員とも話したところ、本来であれば威力業務妨害や脅迫・恐喝の類で突き出すこともできそうでした。

とはいうものの、お世話になった方ですし、なんとかしってお金を返してしまいたい、そうじゃないと何をされるか分かったものじゃない、ということで、今回何とかしてお金を返すことにしたんです。

とはいうものの、売上が安定してきてるとはいえ、まだまだ開店資金にお金をつぎ込んでいる「チャリンカー」状態ですから、会社の中にプールがあるわけではありませんでした。

正確にはそれくらいの金額のプールはあったのですが、これを使ってしまうと従業員の給料の保全が難しくなる可能性もあり、おいそれと手を付けることはできませんでした。

金融機関からの融資も考えましたが、金融機関からの融資は申し込みに審査、そして面談とステップを踏む必要があり、さらに融資が決まってからも融資実行日を待つ必要があるなど、結構な日数がかかります。

一日に50回も電話がある状態で2週間から1ヶ月になど到底待てるわけもなく、もう少し早い資金繰りができる方法を役員と共に探してみました。(私のスマホは着信がうるさいので、タブレットで)

インターネットでおいそれとそんな都合のよい資金調達の方法が見つかるわけがなかろう、と話していたのですが、カフェで役員と二人、一生懸命探したところ、1時間くらいでファクタリングという方法が見つかりました。

お金を借りるという資金調達ではなく、会社の財産を処分するという方向性で確か検索していたのですが・・・その時に会社の財産には売掛債権も含まれる、ということを見つけたのです。そしてその売掛債権は売却して早期に資金化することができるようだ、ということが分かったのです。

こちらとしてはヤバそうな会社のビジネスローンとか、貸金業の届出があるかどうかも怪しい業者とも最悪やり取りをしなければならないくらいに思っていたのですが、借金にすらならず、早期に決着をつけることができる方法としてはこのファクタリングがベストな選択肢でした。(事実そうでしたが)

ただし、ファクタリング会社にもかなりの数があることが分かり、これではよくないということで「効率の鬼」である私たちはファクタリング会社に一括査定申し込みができるようなところを探してみたのです。

これまた結構な数の一括査定サイトが見つかったんですけど、その中でもしっかりとした情報提供があり、そして運営会社もはっきりしているサイトをチョイスしました。(※後から他の社長仲間に聞いたことですが、コンテンツがしっかりしていない一括査定サイトは申し込みをしても個人情報だだ漏れで終了というケースがあるようでした)

申し込みしてみたところ非常に丁寧なご連絡を非常に多くの会社から頂くことができ、私たちのような業種でも問題なく債権を買い取ることができるとおっしゃっていただきました。

2ケタ以上の会社さんから入れ替わり立ち代わり携帯(役員の携帯)にご連絡をいただいたのですが、とりあえず一番最初にご連絡をいただいた業者さんがもっとも条件が良く、そしてスピーディーに取引ができそうだったのでこちらを選択しました。

ファクタリング会社の担当者さんとお話をする中で事情をちょっと話してみたところドン引きされましたが、取引自体は無事にスピーディーに終了しました。何だったら、担当者さんが「なんかその人やばそうだから早めに手続き進めるように努力しますね…」と頑張ってくれたので、申し込みをしたのが確かある日の午後1時くらいで、連絡をいただいたのが午後2時くらい。そして翌日の朝には口座に着金が確認できたぐらいのスピードでした。

で、お金を返します、入金しましたから確認してくださいとSMSを送ったところ10分ぐらいで連絡があり「ああ、入金確認できたから。それだけ、なんかごめんね~!」と切られました。

この問題発生からファクタリングで解決をするまでの間、ケータイが使えなかったことに関して色々と責任とってもらうこともできそうでしたが、最後まで恩義を大事にして今回は何もなかったことにしました。自分たちだけは、このようなことにならないようにしようと心に決めた次第です。

長くなりましたが、お読みいただきましてありがとうございました。

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