北海道を中心に、建設業で色々やっている経営者です。もう17年になるでしょうか。
とにかく北海道内のあらゆる現場に職人を派遣して工事を請け負っている状況です。しかし、北海道全域というとかなりエリアが広いもので、社長の目の届かない事もしばしばあります。実はお恥ずかしい話、職人の管理がなかなかできていないのは私の会社の悪いところで、度々トラブルを起こすことがありました。
そして今まではお金に直結するようなトラブルはあまりなかったのですが今回は壊滅的にお金の被害がでるようなトラブルに発展してしまいました。結論からいってしまうと、従業員が大量にトンズラをしてしまい、気が付いた時にはどうしようもない状況だったのです。
事の発端は、ある朝取引先の社長から鬼電がかかってきたことで始まります。
電話に出てみると大変お世話になっている取引先の社長が恐ろしいレベルで大激怒されており、お話を伺ってみるとどうも「うちの職人たちが出勤していない」ということでした。
通常、現場に出られないほどの事故や病気になってしまった時には、勤怠情報を必ずあげるように当然のことながら指導しています。当然ながら本社には連絡を入れてさらに相手先の法人の担当者さんや監督さんにもきちんと連絡を入れるように指示をしています。
そのため連絡もなしに現場に出てきていないということは相当何かがあったということなのですが、特に勤怠情報にも上がっておらず、会社で借り上げている旅館に連絡をしても本人たちは既にいないということで、部屋はもぬけの殻ということでした。
続いて従業員にLINEを送りましたが既読がつかず、電話をしましたがこれも電源が切れていて繋がらず、明らかにトンズラであることがわかりました。
すぐにでも追いかけて何とかしてやりたい気持ちがムラムラと芽生えましたがそんなことをしても埒があきません。まずは相手先に謝りに行くのが先決です。
すぐに現地へ飛んで相手先の社長さんにお詫びをしたところ、まず人員が全く足りていないのでお前が代わりに現場に入れくらいのことを言われてしまい、当然のことなので私がその現場に入ることになりました。
現場に入り続けること数日、さすがに経営者である私が現場に毎日入り続けているわけにもいかないので、若い人間とバトンタッチをして対策を練ることにしました。
若い人間とバトンタッチをして対策を練ることにしたは良いものの、まずそもそもトンズラをした従業員の居場所は全くわからず、私が、他の現場に入っていたことでさまざまな仕事に支障が出てきてしまい、機会損失などを含めると150万円くらいの損害が出ていることがわかりました。
これは被害想定で150万円というのではなくて実質損害額ということになります。つまり150万円分、どこかから補填しなければならないということです。内部留保も少しはありましたが、今後の事を考えると少し多めに都合250万円ほどは手に入れておかなければ会社の立て直しは難しいだろうという判断に至り、私は金融機関をあたりました。
さすがに建設業でこれだけの年数営業しているので、すぐに右から左で融通してもらえると思ったのです。
しかし、会社の業績は良かったのですが税金やその他保険料などを不義理していることがあり、これが元で審査に通ることができませんでした。
そこで、借金ではない資金調達の方法としてファクタリングを採用しました。ファクタリングはもともと先輩の車屋さんから聞いていたことで、既に発行済みの請求債権を買い取ってもらうことができる方法です。
借金のような厳しい審査はないということで、安心して申込を行いました。手数料はかなり取られるかもしれないと思っていたのですが、幸いにして請求書の相手先が上場企業様であったこと、そして弊社の年商が色いいということで、また北海道内で多少なりとも知名度がある会社だということで、今回は驚くほどスピーディーに、ファクタリングの審査に通過させてもらうことができました。手数料も、びっくりするくらい控えめでした。
実際に欲しかった金額である、およそ250万円を突破することもでき、ファクタリングには感謝してもしきれません。
ちなみに今回ファクタリング業者を選ぶにあたって利用したのが、ファクタリングの一括査定サービスというものでした。
これは、様々なファクタリング会社に一社ずつ当たりながらやっていくと大きな時間もかかりますし、業者によってはファクタリングの金額に差が出ることから、一括査定をして一番色良いところと契約ができるというシステムです。
後から分かったことですが、ファクタリングの一括査定サービスを利用していなければ今回はおそらくおよそ30万円近く差額が出たのではないかということでした。30万円というと、職人を一人雇うことができます。
これだけの差額が出るのですから、絶対にファクタリングを利用する際はファクタリング一括査定サービスを使った方が良いですよ。