SNSを使って顧客を獲得することで少しずつ販路を広げているEC関係の経営者です。元々副業で日本の伝統工芸品などを海外に輸出するような仕事をしていたのですが、これの規模が拡大したことによって従業員を少ないながらも二人雇って脱サラをした次第です。まだまだ駆け出しの2年目、経営者としてトラブルの経験もなく、修羅場を抜けてきたという自負もない私は、今回海外のとある国と大きなトラブルになりました。
結論からいってしまえば、私はファクタリングでトラブルを回避することができたばかりか、元々予定になかった時期に資金が手元に入ってきたので商売を安定させる事ができました。
元々めちゃめちゃ小規模なEC事業者の部類に入ると思うのですが、私はECサイトを自分で立ち上げて、海外のお客さんに様々な商品を販売していました。集客はSNSを使っており、いわゆるインスタ映えのする写真を撮って海外のフォロワーを獲得してそこからマーケティングにつなげていくような感じでした。最初のうちは個人のお客さんが楽しんでくれたらいいなくらいに思っていたのですがそのうち海外の小売業者さんなんかも増えてきて「大量に購入するからディスカウントお願いしたい」などというお問い合わせもいただけるようになりました。
これ自体は全く問題ないですし、そもそも日本の伝統工芸品は100円ショップなどで手に入るので仕入れもそこまで痛いものではありません。
それをさらに大量仕入れに対応してもらおうと後払い対応の業者と提携して仕入れているので、利益率は半端ないことになります。
この利益率が非常に良いこともこの商売の魅力だったのですが、今回はかなりしてやられた感があります。
ある朝、メールボックスを確認してみるとSNSのアカウントにとある国の小売業者を名乗る人からメールが届いており、内容を確認してみると
複数の商品をご購入いただけるということでした。ほとんど大口取引に入るようなレベルの発注で今まで新規のお客さんには後払いをOKしていませんでしたが、今回は急ぎだということと、相手のアカウントも信頼できそうなアカウントだったので特別に後払いをOKしました。
その日のうちに後払い対応の業者に連絡を入れて大量発注を行い、その倉庫から直接発送をかけてもらいました。
お客さんからの支払いもその時無事にクレジットカード決済で確認できたはずだったのですが、品物が日本を出た瞬間に支払いステータスが支払い待ちに戻ってしまい、入金確認が取れなくなってしまいました。
後から分かったことなのですが、海外の悪質な業者の中には有名なSNSアカウントを乗っ取って日本の業者に連絡を取り、不正なクレジットカードや後から入出金を操作できるデビットカードを使って信頼させ商品を出荷してもらい、商品が日本を出た瞬間に取引キャンセルをかけて代金を払わずに踏み倒すという事例があるそうでした。
というより今回はまさしくこの事例に当たるのですが、日本を出てしまうとなかなか追跡も難しく、品物と送料についてはもう諦めるしかないだろうとのことでした。
そうなると困るのが、今回後払いを利用して仕入れを行った業者への対応と、従業員への人件費です。
ちょうど90万円ほどの請求書が手元にあったので、もともと知っていたファクタリングを利用しようと思っていたのですがで請求書を発行している相手先が海外企業の日本法人ということであまりいい顔をしてもらえませんでした。ファクタリングの審査に落ち続けること連続で6社。もう完全に駄目かもしれないと思いかけていたのですが、最後にファクタリングの一括査定サービスに申し込んでみることにしたのです。すると、一括査定サービスを使って全体的に打診をかけたのが良かったのでしょう。海外企業とのやり取りに強いファクタリング業者さんから連絡をいただくことができました。その会社さん曰く相手先に海外法人の日本法人ということで「登記」があるのであれば問題なくやり取りが可能だということでした。
条件なども特に問題なかったのでファクタリング契約をさせていただき、今回詐欺的なことにはなってしまったものの、無事に資金繰りを回復させることができました。脱サラして間もない副業のような規模の小さいビジネスだからこそ、こういった時にファクタリングが使えるというのは大変心強いと思います。特に小規模経営者だと金融機関には相手もしてもらえないようなこともあるのではないでしょうか。そういう経営者さんこそ、積極的にファクタリングで資金繰りを改善していって欲しいと思います。
ちなみにファクタリング一括査定サービスを使ったことにより、平均の買取額よりも少し高めに買い取ってもらうことができました。確か6万円から7万円ほど予想よりも高い買取額になり、このお金を使って新しくおもちゃを仕入れて販売することにも成功しました。