全国のセミナー講師と提携し、各テーマに関してお引き合いがあった時に対応できる講師を全国に派遣する仕事をしています。
私自身もセミナー講師として各所で講演活動をしているのですが、その関係上「セミナーはできないですか?会場は東北なのですが」などご相談をいただくことが増えてきたため、セミナー講師の派遣も始めたというわけです。
とはいうものの、セミナー講師も人間です。
人間ですから、いろいろな人がいるものです。
今回ご紹介をさせていただくのは、私がファクタリングで「セミナー講師業の損害賠償請求」に対応した事例です。
はじまりは、とある優秀なセミナー講師との出会いでした。
忘年会だったか何だったか、よく記憶にないのですが・・・とにかく、とある仕事関係のパーティーで知り合ったSというセミナー講師。業界ではベテランのセミナー講師として有名人です。
元々ビジネス領域で輝かしい経歴を持っており、ビジネス関係のセミナーは毎回満員御礼になると聞いたことがありました。
また、このセミナー講師の先生と知り合いになれるのは私にとってもチャンスでした。なぜなら、この先生と提携しておけば、お客様に対して色々と宣伝の「やりよう」も出てくるからです。また、これだけのベテランセミナー講師であれば安心して派遣することもできます。
先生の方でも最近ご自分で営業を取るのが少々お辛くなってきているとのこと。話はトントン拍子に進み、無事に提携のセミナー講師になっていただいたわけです。
実際、S先生にセミナー講師としてお出張り頂くまでに時間はかかりませんでした。ホームページに新しい講師として掲載するやいなや、とある地方都市の法人様からご連絡があり、是非S先生に講演で来ていただきたいということでした。もちろん、講演料も前払い。こんなにおいしい案件はありません。
セミナーから3日後。
私は何故か一人で、地方都市の法人様に詰められていました。
S先生、実は酒乱だったのです。
セミナー終了後、先方様のご厚意で開いていただいた二次会パーティーでひどく泥酔し、女性スタッフの方ににセクハラはするわ、セミナー参加者の方に暴言を吐くわ、しっちゃかめっちゃかだったそうです。
挙句の果てに、先方様のご厚意で開いていただいたパーティーであるにも関わらず飲食物に難癖を付けるなど、人としてどうかと思うような騒ぎ方だったとのことでした。
S先生はそれから連絡がつかず行方不明(だから最近、営業を自分で取るのがつらかったのでしょう)、先方様はとにかく損害賠償請求に踏み切るとのことでした。
裁判でも起こされたら私の経歴に傷がついてしまいますしそもそも業界も商圏も狭いので、そのうち裁判の情報も流出してしまいます。
ただし「いまこの場限り」で支払うことができるなら解決金として150万で手を打つといっていただきました。
当然ですが、会社まで戻って対策を練るなどということは全くできません。とにかくその場で結論を出せとのこと。とはいうものの、なかなか持ち出しの多い時期だったため、それだけのキャッシュをすぐに用意することはできませんでした。
このこともバレるとあまり良い状態ではありません。会社に150万円のキャッシュもないのかと詰められてしまいます。
このような極限状態を救ってくれたのが、そうです、ファクタリングです。
会社まで戻ることはできませんでしたが、電話で少しで調整させて欲しいといって一旦退席させていただきました。
私はかねてから「万が一の際は利用しよう」と心に決めていたファクタリング無料一括査定サービスに即時申し込みを行いました。請求書も、きちんとPDFファイルで用意してあります。
すると、なんと申し込みから15分もたたないうちに様々な会社からご連絡を頂くことができ、私はさも会社と資金繰りの調整の電話をしている風を装ってファクタリングの話をまとめました。
また「究極的に時間がない」という状況を軽くお話ししたところ、速やかな即日振込に対応してくださいました。
手数料コストが多少かかってはしまいましたが、借り入れをすることなく、そしてとにかくスピーディーにお金を用意できたというのが今回ファクタリングを使って良かったと思うポイントでした。
振込完了の連絡を頂き、そして会社の口座に入金があったことを知らせるメールを受け取った私は先方を引き連れて銀行まで赴き、お金を下ろして差し出し、領収書を頂き、ここで(取引は切れてしまいますが)ひとまず円満にリスク回避をすることができたのです。
会社のピンチを救うことができる資金繰りですが、融資の申し込みをしているとなかなかこんなスピードは実現できません。
ファクタリングであれば、早ければ数時間以内に現金を手元に引き寄せることができます。私のような修羅場を経験することはそうそう無いでしょうが、そしてないことを願っていますが(笑)、万が一の場合はファクタリングも強い味方であることをお忘れなく。