新規取引先で発生した不良債権をファクタリングで穴埋めした事例


創業して9年目の、Webデザイン専門の会社を経営しています。完全に弊社が行うのはWebデザインのみで、広告の運用やコンサルティング、その他物販やその周辺のIT事業には一切目もくれずやってこれたのが、私の誇りです。

そして脇目を振らずウェブデザインのみに注力して営業を続けてきたことも、結果的に会社の存続や成長に役立ったと今でも確信しています。

とはいえ、この不況の折、業界で営業していてもお得意様やお取引先様が事業撤退をなされたり、あるいは不幸なことに倒産されることも何度か目にしてきました。

そして、今回も4月である大きなお取引先様が事業を撤退されることになり、お取引が終了することとなりました。

大きなお取引が終了するということはその分新たな出会いもあるということで、今回は新しい企業様とお取引をさせていただくことになりました。とある大手企業様からのご紹介で、新進気鋭・20代前半の経営者の方とお取引をさせていただくことになったのです。

Webデザイン専門の会社ですから、当然Webデザインのお仕事のみをお引き受けさせていただいたのですが、何かとこちらのお客様はお打ち合わせの段階からリスティング運用やその他の領域のことについても弊社にワンストップで対応することをご希望されておられました。

その都度こちらではご対応が難しいということをお伝えしていたのですが、その度に「Webデザインしか能のない会社」のようなことをものですから、対応に苦慮していた次第です。

とはいうものの大事な大手企業のお取引先様からのご紹介案件ですから、大切に、そしてすべてのお客様にいえることですが誠心誠意ご対応させていただきました。

そして、ドキドキの入金期日。入金がありませんでした。

ある程度予測はしていたものの、なぜか胸騒ぎがして、お客様にご連絡をさせていただいたところ電話が通じません。連絡も取れず、結局その日のうちに入金を確認することはできませんでした

とはいうものの、大手企業様からのご紹介案件ということで、こちらの方でもかなりの与信枠を取ってお仕事をさせていただいておりましたので、その後請求金額も150万円と、後払いの請求金額にしてはそこそこのボリュームでした。通常は、一部前金で頂いたりするのですが、完全にお得意様対応にしてしまっていたのです。

その後も何度かご連絡をさせていただきましたが一向にご連絡がつかず、書類もお送りしておりますがこちらも宛先不明で返送されてくる始末。

そこで、ご紹介いただいた大手企業の方に連絡を取って確認したところ、先方様も何やらご請求があったらしく、部署に確認を取ったところ入金が確認できていないとのことでした。

いわゆる、数年に一度あるかないかですが、不良債権の発生です。

弊社では特に不良債権の回収に専門性を持つ従業員がいるわけでもありませんし、そういった回収チームを置いているわけでもありません。また、債権回収に関する業務委託を行っているわけでもありませんで、結局私がすべてを対応しなければならないのです。

とはいうものの私も経営者の身。様々な業務で、ここまで手が回りません。

最終的に、このお客様からの回収は諦めざるを得ませんでした。とはいうものの様々な部分の支払いや人件費などもあります。ここまで大きな金額の穴を開けるわけにはいきません。

そこで、他の企業様から頂いているお仕事のご請求書を買い取ってくれるサービスであるファクタリングに申し込むことにしたのです。

債権の発生によって金融機関から借入を行うというのは決して珍しい話ではありません。むしろそういった事情で融資の相談を行う経営者の方も数多くいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、不良債権の発生で会社の帳簿に借り入れという項目を作るのはあまり良いことではありません。そこで私は新しい方法として最近注目されているファクタリングに目を付けたわけです。

借金ではなく商取引で資金調達ができる。これほど素晴らしいことはありません。勘定項目についても、本来入ってくるはずの請求額と手数料を差し引いた差額は「売掛債権譲渡損」などで計上しておけば良いとのことを税理士から聞き及びましたので、安心して申し込むことができました。

それどころか、一括査定サービスを使ったことによって、一番条件の良いところと契約することができ、条件のあまり振るわなかったところと今回契約をした所の見積もりの査定差額は15万円近くとなりました。

ここまで大きな「差」があるのですから、ファクタリングに申し込まれる際には間違いなく一括査定サービスを使って相見積もりを取られた方が良いでしょう。カードローンと違って、おおよそ調達できる金額が同じということはまず間違いなくないと私は今回感じました。業者によってやはり得意・不得意がありますから、このあたりも考慮して複数の交渉テーブルについておくことが重要です。

チョウタツ王 お客様の声