取引先が最後まで隠し通した倒産!小回りの利くファクタリングで資金調達に成功した事例


親父の代から引き継いで会社を経営している、いわゆる二代目経営者です。自動車整備関係の仕事をしています。今回は私の体験談をお話しさせていただこうと思います。よろしくお願いいたします。

端的にいうと、今回は取引先が急に倒産したため、資金繰りに困り、それでファクタリングを利用した次第です。つい3ヶ月くらい前まで、ファクタリングというものが存在することすら知りませんでしたが、これは本当に良いものですね。

商工会などでもファクタリングの宣伝があれば良いと思ったのですが、様々な事情があるのでしょうか、大体商工会経由の借入の申し込みとか資金繰り改善セミナーとか、そういう感じの紹介しかないので、ファクタリングを知らないのと知っているのでは大きな差があると思いました。

自動車整備業は、個人のお客様を相手にするイメージが強いのですがそれだとなかなか会社の経営もうまく回っていかなかったり基盤が盤石にならなかったりするため、多くの場合は法人さんから一括で社用車の整備などを受注するために努力をします。

ご多分に漏れずうちの会社でも法人さんから社用車の整備を一括で引き受けて仕事をしているのですが、その中でもうちと長年のお付き合いのある会社さんがありました。

教科書関連の会社さんで、全国に営業マンを派遣しているため社用車の数も多いのです。

毎年決まった時期に車のメンテナンスをお願いしてくれる会社さんで、従業員もこの会社の社用車についてはよく知っているような感じでした。

そして、2ヶ月前のことでした。

いつものように社用車のメンテナンスを行い、社員の方に引き取りに来て頂いて事務の女の子に請求書を上げてもらったところ、事務の女の子から

「社長、この取引先さんですが、会社の住所が変わったんですね?請求書の送付先が聞いたことがないようなマンションの住所になったみたいですが・・・」

と、報告がありました。

その取引先は自社ビルを保有しているような会社さんで、間違っても会社の住所がマンションの一室になるということはありませんでした。

しかし様々な税金対策の関係もあるのではないかと思い、私はその住所にとりあえず書類を送付するようにお願いをしました。とても資金繰りに困っているようには見えず、通常通りに営業していると思ったからです。

その一方で与信担当者には、会社の所在地や登記上の住所が変わっていないかどうか、念のため調査するように命じておきました。

すると翌日、調査を依頼した担当者から「現段階では会社の登記上住所や役員構成は変更になっていない、おかしな兆候も住所以外は見られないようだ」とのことで、ひとまず私は相手先の社長さんに連絡をすることをついついサボってしまいました。これがいけなかったんです。

そして、先月

「社長!例の取引先が一斉に事業を停止しました!自社ビルは裁判所と弁護士からの通達が貼ってあって中に入ることもできません!!」

晴天の霹靂(へきれき)とはまさにこのことで、従業員から連絡を受けた時にはすでにその会社が倒産状態にあり、自社ビルにはよく素性のわからないような軽自動車が多数集まっており、その中にはこれまたよく素性の分からない人たちもいるようでした。おそらく債権者でしょう。

とにかくこの状態だと、法的に破産状態になっているため勝手に抜け駆け回収を行うこともできませんし、よしんば向こうからお金を差し出してきたとしても、それを受け取るのは何らかの法律的なルールに反するはずです。

この時点で私の頭は既に、他の会社の売り上げを調整してなんとか当座の資金繰りをすることにありました。

ひとまず私は商工会にセーフティネット貸付などの申請をしようと思いましたが、これまた人間関係や会社の微妙なバランスの問題もあり、地方都市であることからもなかなかこの制度を利用するのには勇気がいりました。

正味な話をすると、個人的には地方銀行の担当者すらなかなか信頼できないものがあります。それが田舎というものです。

そこで考えたのが、地域的なしがらみがなく、借り入れしたことも分からないようなところでの資金調達でした。東京のノンバンクなどにお願いをしようと思いましたが、これも帳簿上は借入になってしまうため本来は避けるべきです。

万策尽きたというわけではありませんでしたが、様々な検討を重ねるにあたりスマホで「資金調達 方法 地方 急ぎ ばれない」などで検索していた時、他社への発行済請求書を買い取ってもらえるというサービスがあることを知りました。それがファクタリングです。

しかも、国の方でもファクタリングによる資金調達は認められており、むしろ推進しているということを知りました。商工会などではこのような話は一切聞いていませんでしたが・・・

「ははあ、なるほど、このファクタリングが流行ると商工会で提唱していたり推進している様々な貸付制度や借り入れなどに関する商品が売れなくなってしまうからなのだろう」と、勝手に納得したものです。

しかも借入と同じような厳しい審査もなければ、早ければ最短即日で資金調達ができるというではありませんか。

これは、申し込まない手はありませんでした。早速私はそのホームページから入っていってファクタリングの一括査定サービスを利用してみました。するとどうでしょう、申し込みをしてから1時間もしないうちに様々な会社の担当者から連絡が入り、しかもほとんど条件が良いのです。

しかも、借り入れの審査の時はこちらが頭を下げて平身低頭でいなければならないのが不通ですが、ファクタリングの場合はほとんどが「是非ウチとお取引をさせてください!」という丁寧で友好的なものでした。

かくして私は一番条件の良かったところと契約させて頂き、資金繰りを盤石な状態に戻すことができました。ちなみに後からわかったことですが、一番条件の良くない会社さんと一番条件の良い会社さんでは、ファクタリングの提示金額が30万円ほど違ったようでした。

こういったことからもファクタリングはやはり相見積もりを取るのが一番だなと感じた次第です。もちろん長期的な利用は良くないとのことでしたから、困った時にだけ使う予定ですが、一つ会社を経営していくにおいて安心材料が増えた気がしています。

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