買取査定額70万円で売掛金を売却したA.S社長


もう20年近く、近畿地方でライター業をやらせていただいております。もともと一人でライター業をしていたのですが最近は従業員も増えてきて、いわゆる「記事の制作スタジオ」的な役割を担うことも含めて仕事をさせていただいています。

最近はインターネットの発達で様々なお仕事が増えてきたこともあり、需要は留まるところを知りません。

次に雇っているアシスタントやライタースタッフは私を除いて二人、つまり常勤のスタッフ3名でこの仕事を回しているわけですが、それでも人数が足りない、人手が足りないという状況が出てくるほどになってきました。

これはありがたいことなのですが、長年一人で仕事をしてきた私にとって、どうしても人を新たに雇い入れるということにはなかなか抵抗がありました。

ライター業というのは、今は会社の社長ということではあるものの本質的にはフリーランスと変わりありません。

いつどこで仕事がなくなるかはわからないのです。今の経営状況で考えれば、万が一明日仕事がなくなったとしても、従業員を半年程度は食べさせてあげることができます。

その期間に、なんとか別の勤め先を探してもらうというのが精一杯のできることでもありました。

このような状況ですから、とても新たな社員を迎えるというのは難しかったのです。

それ以前の問題として「一緒に働きたい!」と思えるような腕利きのライターさんが見つからないというのもあるのですが。

しかし、クライアント様はそんなことお構いなし。

日々増え続ける需要に対してて完全に人員や人的リソースがパンクしてしまい、ついに私は折衷案として外注スタッフを雇い入れることにしました。今回雇い入れた外注スタッフは外部のライターさんと、そしてデザイナーさん。

ライターさんの方は非常に敏腕で、よく働いてくれました。1日あたりに執筆できる原稿も他の人とは段違い。それでいて品質もそれなりのもので、やはりプロはかくあるべき、と思わせてくれるような方でした。(過去形ですが、現在も一緒に働いています)

そしてデザイナーさんの方ですが、今回の問題児はこっちです。

こちらは天才肌とでもいうのでしょうか・・・お仕事は非常に素早くクオリティも高く、レスポンスも良い時は良いのです。しかし単価が非常に高い!そのためこのデザイナーさんに関しては、成果物の納品を、クライアントからの入金を待ってお支払いをさせていただくという契約にしてもらっていました。支払いサイクル万歳。

そして、ある日を恐れていたことが起こりました。

非常に大きな案件を獲得してきたことから、外注ライターさんも、社内のライターもフル稼働で案件に取り組みます。

その中でデザイナーさんにビジュアルの制作を一括依頼していたのです。普段の私なら絶対にこんなことはせず、もう少しリスク回避ができるようなセーフティを組んでおくのですが・・・忙しすぎたこともあり、ついつい一人のデザイナーさんに一括発注してしまったのです。

バックアップもなしですから、今思うとぞっとします。そして案の定、デザイナーさんから連絡が途絶え、いわゆるバックレという状態になってしまいました。

契約書にあったご自宅が近くだったので、うちのスタッフを連れてご自宅まで伺ったところ・・・なんとご実家。ご高齢のご両親が応対してくださったのですが、ただただ「申し訳ありません」の一点張り。ご本人様は部屋に鍵をかけて出てきてくれませんでした。

締め切りも近づいていたことから、とにかく別のデザイナーさんを探さねばなりません。しかし、いきなり新規の契約で動いてくれる腕利きのデザイナーさんとなると、前払いになるのが大原則です。

クラウドソーシングサイトと呼ばれるインターネット上でお仕事を募集できるサイトを利用しようとも考えましたが、こちらも前払いはエスクローという形で必要です。

クライアントからの入金はまだですし、スタッフに見積もりをしてもらっても、おそらく50~60万円は必要だろう、と。

そこで考えたのですが、最悪は私個人のお財布から出すべきではあるものの、それだといつまでたっても属人的な個人事業体制を抜け出すことができないため、会社の保有している債権からなんとか現金化できないかと模索してみました。

・・・ありました、ファクタリングという方法です。

ファクタリングという方法を使うことで、請求書をスムーズに買い取ってもらうことができると分かり、私は一も二もなく、ファクタリング業者としてネット上に上がっていた業者に直撃してみました。

すると、まさかの玉砕。
私のような業種だと、相性が悪いということで引き受けてもらえませんでした。

もはやこれまでかと思ったのですが、うちのスタッフに「ファクタリングは一括査定サイトを使うと色々と選択肢が広がる」ということを聞き、私はこちらも使ってみることにしたのです。

後から分かったことですが、ファクタリングはお金を借りるという行為にはあたらないため、個人信用情報のチェックもなく一社に断られたからといって他の会社でも連続落選ということにはならないということでした。

結果的に一括査定サイトを使ったところ…来るわ来るわ、審査OKの嵐!!

その中で一番条件の良い業者さんと契約すると、何と9割で買い取ってもらうことができました。

このおかげでデザイナーさんに新規発注をかけることができ、そして会社の財務にも大きな穴を開けることなくピンチを乗り切ることができました。そして組織の中にこういったノウハウができましたので、会社として一つ前進した気がします。

私のような職業でも、条件が良ければ債権を買い取ってくれる業者さんがいるということをお伝えしたくて今回体験談として寄稿させて頂きました。ありがとうございました。