買取査定額630万円で売掛金を売却したS.O社長


東北の小さな町で、建設業を営んでおります。会社自体は親父の代から引き継いだ会社ですので創業50年ほどになるでしょうか。長いこと会社をしておりますので社員の入れ替わりなどもございましたが、幸いにして親子二代でうちの会社に勤めてくれている職人もいるなど、和気あいあいと事業に邁進しております。

そして、良くも悪くも親子2代で会社をしているということで、金融機関とのお取引やお付き合いも長い期間に渡っており、今回これが災いして私は資金繰りのピンチに陥ってしまいました。

今年の春先のことでした。

いつもの通り年度替わりの挨拶などを回っていたところ、ある日突然会社にお取引をさせていただいている銀行から、新しい支店長さんがお見えになりました。どうも長らく懇意にしていただいていた支店長さんが勇退され、新しい方がその座に収まったということでした。

長年にわたり特にご迷惑をおかけすることもなく返済の滞りなどもございませんでしたので、単なる人事異動のご挨拶に来ていただいたものだと受け取っていたのですが、どうやらそうではないようでした。

その日自体はご挨拶を頂き、そして少しばかりの世間話をしてお帰りになられたのですが、2週間程した後、再びその方が会社にお見えになりました。

何事かと思いお話を伺ってみたところ、こともあろうに、現在の契約を見直させていただきたい、支店長が変わればルールも変わるので、私の判断に基づいて当社との取引は今後見直させて頂きたいということでした。

青天の霹靂、寝耳に水とはまさにこのこと。

そもそも、新たな機械を導入するにあたり、前任の支店長さんと「夏前には新たな追加融資を行う」というお約束もしていたのです。

このようなことがまかり通っては事業がうまく回せなくて当たり前です。無借金経営が一番だという向きもあるでしょうが、それは中小企業にとってはあまりにも酷なことでもあります。

特にこの業界は様々な事情で資金繰りに窮することもあるわけですから、これでは困ります。

困るだけなら良いのですが、新たな機械が導入されていることを前提とした仕事の話も来ていたことから、早急に経営者としては機会をどうにか導入するという方向で考えなければなりません。

また、この金融機関とは長いお付き合いでしたが、他に友好的に接してくださる金融機関さんなどもおりますので、メインバンクの切り替えということも検討せねばなりませんでした。

ひとまず、契約が打ち切られることを想定に入れた上で他の金融機関を探さねばなりませんでしたが、帳簿上はまだ金融機関に対して借金が残っている状態です。

他の金融機関と交渉に入るにしても、あまり分が良いわけではなく、まして契約が無事に済んだとしても融資の実行日までどのくらいの時間がかかるかもわかりません。

そこで、私はファクタリングという新しい資金調達の方法に挑戦することにしたのです。

ファクタリングというのは既に確定している請求債権を買い取ってもらうことができる、いわゆる請求書の買取サービスのようなものでした。建設業や、一般的に売掛債権が大きくなりやすい業種には特に注目されている新たな資金調達方法の一種です。

先代である父の会社経営の時代にも、何度かこのように資金繰りに窮したことがあったそうですが・・・その際には昭和の時代ですから、手形割引という制度を使っていたようです。そして手形割引はご存知の通り何かとリスクのある資金調達方法です。

存在自体は話に聞いておりましたが実際に利用するのは今回がはじめて。それもこれも今までは前任の担当者の方が非常に良くしてくださり、ファクタリングを使わずとも銀行融資でなんとかやって来られたからでした。しかし時代が変われば状況も変わるもので、ファクタリングを利用することにより今回は急場をしのごう、となったわけです。

結論から申し上げると、今回はファクタリングでひとまず急場をしのぎ、そしてそのリードタイムの間に金融機関の切り替えに成功したといういわゆる満額回答のような状態になりました。

今回ファクタリングにかけたのは700万円の売掛債権で、額面もかなり大きかったことですし金融機関ばりに、審査には3~4週間程度の時間がかかるものばかりと思っていたのですが・・・そのようなこともなく、ファクタリング業者さんからはほぼ即日と言っても良いほどのスピード感でご連絡を頂戴することができました。

はじめは「何か怪しいところなのではないか?」と思ったほどでしたが、ファクタリングはそもそも金融機関の審査とは異なるスキームで取引を進めるものであることから、このくらいのスピード感で取引ができるケースもあるのだとか。

ひどい場合だと、売掛債権の半分程度で買取になる・あるいは買い叩かれるというケースもあったようですが、私は今回相見積もりサービスを利用したため、一番条件の良いファクタリング会社さんと提携することができたのです。

金融機関に頭を下げて融資を頼むのと比べると、ピンからキリまで流れが違ったわけですが、今回私はファクタリング大成功という事でなんとか父の代から続く会社を存続させることができました。