買取査定額1620万円で売掛金を売却したY.A社長


小さいながらも、上場企業様とお取引をさせていただけるような製造業を25年ほどやっております。四半世紀も会社をやらせていただいていると色々なエピソードがあるものですが、今回は私の中で予想もつかなかったような方法で、まるで魔法のごとき速さで資金調達に成功いたしましたので、その顛末をお話しさせていただきたいと思います。

私が会社を立ち上げたのは、今から25年ほど前。

ちょうどバブルがはじけたくらいの時期でした。バブルがはじけたということはその分だけスモールビジネスのチャンスがあると踏んで会社を立ち上げたわけですが、バブルがはじけた不況の中での会社立ち上げでしたから、最初のうちはそれはもう大変な苦労をいたしました。

元々文学青年だった私は、経済の勉強をしたわけでもなく、今で言うところのMBAを取得したわけでもなく、肌感覚だけで会社の経営に挑戦していたわけですから、これほど無鉄砲なこともなかったかもしれません。

しかしそれでも何とか持ち前の人懐っこさと営業力でお客様を得ることができ、そして最初のうちからお取引させて頂いていた会社さんも徐々に大きくなられて、今では上々企業になられるなど、時代の移り変わりも激しくなってきました。

取引先様の規模が大きくなればそれだけご発注いただく規模も大きくなりますから、こちらと致しましても様々な資金繰りの関係で銀行との取引にも着手をするようになりました。

金融機関との付き合いは会社の経営者にとって避けては通れぬ道であり、またビジネスをするということは銀行からどれだけ融資を引っ張って来られるかというのが重要な課題でもあります。しかし、銀行も商売ですから経済の動向によっては、借り手である私たちに牙を剥くこともあります。

そのことをとくしていた私は人間関係でのやり取りや様々な根回しを事前に行い、出来る限り銀行の担当者と親しくできるように立ち回っていました。

リーマンショックのときなどは銀行から貸し剥がしに合いそうな状況にもなりましたが、これも何とか乗り切ったというわけです。

中小企業でありながらも、本日までなんとかやってこられたのは金融機関の皆さんのお陰と言えました。

このように数十年スパンで根回しや様々な策を講じてきたにも関わらず、バランスが崩れる時は本当に一瞬で崩れます。

ある日突然です。ある日突然、お取引のある金融機関の融資課長さんが会社を訪れ、新規の融資は全て打ち切らせていただき、今後は返済のみのお取引とさせていただきます。また条件を変更して、返済までの期間は1年とさせていただきます。

それができなければ、今提供いただいている担保は処分させて頂きますのであしからず。

と、こうです。

20年以上も友好的な関係を築けるように努力してきたにも関わらず、担当者が変わればこんなもの。

メインバンクの切り替えを検討しましたが、私の中でのわがままとでもいうのでしょうか、この金融機関とはもう関わりたくない、ここと関わっていることで心を痛めるくらいなら一括返済してしまって鼻を明かしてやり、そして新たな金融機関と提携関係を結んだ方が良さそうだと考えたのです。

返済すべき金額はおよそ、1700万円。

さいわい、会社の事業資金は今後しばらくの間は大丈夫そうでしたが、ここから手を付けるわけにはいきませんでした。追加融資を受けられず、さらにゼロから資金を集めなければならないとなると新規に売上を立てるか、その他の資金調達の方法を考えなければならないところですが、会社の生産能力を考えても新規の案件を取ってくるというのは難しいことは明々白々。

役員会などという大げさなものを開いたわけではありませんが、役員を集めて事情を相談してみたところ、役員の中からも「すぐに返済して関係を解消すべきだ」という意見が多数を占めました。

そして役員の一人からは借り入れではなく「売掛債権を早期に売却して資金化」することで返済をしてはどうか?という意見が出ました。今後の資金状況を考えても2000万円くらいまでであれば売却してもさしあたっての支障はない、との試算が出たため、売掛債権の資金化に乗り出すこととなりました。無論、資金繰りが悪化しているのではないかといういらぬ誤解を与えてしまってはよくありませんから、従業員達には「極秘裏」に事を進めることとなりました。そのため、明らかに金融関係であるとわかるような担当者が、会社まで直接訪れてくるなどということもあってはなりません。

私の様々な心配をよそに、結論から申し上げればファクタリングという大変新しい方法で今回の難局を無事に乗り切ることができました。

案ずるより産むが易しという言葉が適切かどうかはわかりませんが、代表者である私がしたことは、ファクタリングの一括査定に申し込みを行い、複数の業者からの連絡を受け、手数料1割での契約に応じてくださった会社さんと契約を行い、そしてその翌々日に銀行口座を確認し、現金をおろすまででした。

やり方が変われば、ここまで拍子抜けするほど簡単に事が運ぶものなのかと大変な衝撃を受けました。

これにより件の金融機関には一括で返済を行い(返済の翌日、支店長さんが融資課長を連れ、菓子折りを持って来訪されましたが、私は社長のプライドでお会いいたしませんでした。新規の貸付が可能になったという用件だったそうですが、当社の「強面」の役員が追い返しました)、新たに友好的な関係を築くことができるであろう金融機関との交渉を現在進めております。

特に美辞麗句を並べる必要もなく、ファクタリングは本当に拍子抜けするほどスムーズに、そしてスピーディーに問題を解決することができる「新時代の資金調達方法」であることをぜひ頭の隅に置いておいてください。