リスケジュールで銀行返済をストップさせる5つのコツをご紹介

銀行などの金融機関から借入をしているが返済がきつくなってしまった。

 

リスケジュールをしたいけど申し込む前にちゃんと理解したい。

 

申し込む際に注意しておくべきポイントやコツを知りたい。

 

このようなことを考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

本記事では、リスケジュールを検討している事業者の方に向けてリスケジュールで銀行返済をストップさせる5つのコツを解説していきます。

 

リスケジュールのことは知っているけど、具体的にどのようにすれば審査が通るのかわからないという方でも、本記事を読みリスケジュールに臨むことで交渉が成功することができると思いますので是非最後まで読んでみてください。

 

 

リスケジュールとは?

 

リスケジュールとは、金融機関からの借入返済が難しくなった場合に、事業者と金融機関の間で話し合いをして、返済期間や毎月の返済金額を一定期間変更するなど返済スケジュールを組立て直すことをいいます。

 

例えば、毎月の返済額が30万円だったものを1年間だけ月々の返済を10万円に減額してもらい、返済するはずだった差額分を資金として経営するという形です。

 

平成21年には、中小企業金融円滑化法が制定されました。

 

これにより金融機関は中小企業のリスケジュールの申込みに対して柔軟に対応するよう努力義務が定められました。

 

平成25年に同法は期限を迎えましたが、金融庁は「金融機関が引き続き円滑な資金供給や貸付条件の変更等に努めるべきということは、今後も何ら変わりません」としているので、リスケジュールは資金繰りを改善するうえで現在も有効な手段とされています。


リスケジュールの現状について、件数自体は緩やかに減少してますが、申込件数に対する実行率は27年4月~9月で98.0%、27年9月末時点の累計でも94.9%と、驚くべき水準で推移しています。

 

金融機関側の歩み寄りの姿勢が見て取れるといっていいでしょう。

 

○ 27年3月末時点に引き続き、審査中の案件等を除いた実行の割合は9割を超える水準。

○ 申込件数(累計)に占める実行件数の割合は増加しており、27年9月末時点で94.9%。

 

○ 半期毎の申込件数


22年4月~9月期には約65.1万件、22年10月~23年3月期には約70.2万件、

23年4月~9月期には約64.8万件、23年10月~24年3月期には約64.1万件、

24年4月~9月期には約61.3万件、24年10月~25年3月期には約62.5万件、

25年4月~9月期には約59.0万件、25年10月~26年3月期には約57.3万件、

26年4月~9月期には約54.5万件、26年10月~27年3月期には約52.8万件、

27年4月~9月期には約49.8万件

 

ただし、リスケジュールの申し込みは一発勝負なのでしっかりと準備して臨みましょう。

 

交渉が上手くいかなかった場合、別の理由でリスケジュールの相談をしようものなら、最初の説明の時になぜその話をしなかったのかなど疑念を持たれてしまい、逆に返済を迫られる可能性もあります。

 

そういったことが起こらないためにも金融機関を確実に説得できるリスケジュールの交渉術について触れていきたいと思います。

 

 

リスケジュールを成功させる5つのコツ

 

はじめにリスケジュールを考える上で、一番重要なことは交渉先(金融機関)と、その窓口担当者の立場や考え方を理解することです。

 

相手は資金を回収する事が最優先なので、どれだけ多く回収できるかを真っ先に考えます。

 

金融機関側からすれば「経営難による倒産で貸倒れされるよりは、期間が延びたとしても多く回収したい」と考えるので、回収の見込みがあると分かればリスケジュールに応じます。

 

なので金融機関側に「リスケジュールをした方が安心だ」と判断される材料を、交渉の中で提示する必要があります。


そしてもう一つ覚えておきたいのは窓口担当者の立場についてです。

 

金融機関がリスケジュールの申し出について検討する際、担当者が本部に稟議を通す必要があるということです。

 

稟議書が受理されれば成立しますが、リスケジュールは個人の成績にはならないので担当者とっては「やりたくない仕事」のひとつでもあります。

 

このような事情にも配慮しつつ、どのようにすれば通りやすく書きやすい稟議書になるかという点も意識しましょう。

 

こうした前提のもと、リスケジュールを成功させるためにはいくつかのコツを押さえる必要があります。

 

下記に具体的に見てみましょう。

 

 

1.自助努力による資金繰りをする

 

 

自分の会社や代表者個人の名義で何かしらの資産がある場合は、まずそれらを処分して現金に換えましょう。

担当者からも処分できる資産の有無については質問がありますが、それを隠して財産を持ちながら金融機関側にだけリスクを迫ったことがばれると、心証は一気に悪化します。

当然ながらリスケは取り消しになり、ことによっては裁判沙汰になる可能性もあるのでご注意ください。

また、会社の経費削減も必要です。役員報酬もしくは人件費の見直しなどはもちろんのことて、その他にも支払い条件の見直し、売掛金の回収なども行い「できるだけのことはやった」という事実を残しておこしておくことが大切です。

 

 

2.完璧な資料を準備する

 

金融機関に会社の現状と今後の見通しをわかりやすく伝えるためには、綿密な資料が必要です。

 

特に必要書類が定められているわけではありませんが、以下のような資料を用意しておきましょう。

 

・過去の実績がわかる書類
・資金繰り表(リスケジュール有りのキャッシュフロー予測記載)
・資金繰り表(リスケジュール無しのキャッシュフロー予測記載)
・経営改善計画書または事業計画書(リスケジュール後の経営予測)
・返済計画書(リスケジュール後の返済予測)

 

 

会社の現状を包み隠さず担当者に全て伝えることが、リスケジュール成功の近道になります。

また、資料に矛盾があったり担当者の質問に答えられない場合、会社の信頼性を疑われることになるので綿密な資料を作成することを心がけましょう。

 

 

3.あらかじめ返済条件などを想定する

 

リスケジュールをする際は返済期間や金額、金利などに変更が生じます。

 

こちらの都合で変更してもらうので金融機関側に有利な条件になることがほとんどです。

 

業績が悪化した会社の返済スケジュールを変更する以上、相手側もリスクを背負っているのでこちら側に有利な条件にしようとするのはタブーです。

 

双方にとって納得できる条件を探しましょう。

 

【返済金額】
返済金額の決定においては、会社が生み出せるキャッシュフローの額と返済可能な金額を提示し理解してもらうこと必要があります。

ただ、リスケジュールをするのは経営状態が厳しい会社なので、返済する余裕がほとんどない場合が多いです。

逆に言えば、そこまで切羽詰まった状況でなければ、リスケジュールを認めてもらえません。

希望額は0円スタートで交渉に臨み、できれば元本返済を猶予してもらって金利の支払いのみにしてもらう、あるいは最悪でも月々数万円くらいの返済額を目指すのがよいでしょう。


【期間】
金融庁が銀行などに示している監督指針によると、中小企業はリスケジュールの実施に当たっては「概ね5年」以内に債務超過が解消して黒字化することが求められる、とされています。

ただしはじめから5年の猶予期間が認められることはほとんどなく、一般的には6ヶ月、または1年です。

1年以上の猶予が必要な場合であっても、まずは6ヶ月からリスケジュールを行い、期間終了後にその時の会社状況を見てリスケジュールの延長という形で期間を延ばすケースが多いです。

延長を希望する際はまずは事業計画に沿った範囲内で可能な限り長い期間を申し入れてみましょう。


【金利】
リスケジュールを受理する代わりに金利を引き上げることはよくあります。

金融機関側からすれば業績が悪化している会社に対して貸出条件の緩和をするので貸倒引当率もその分高くなり、その分リスクヘッジが必要です。

金利の引き上げを申し入れられた場合は、今後のことも考えるとその条件を快諾することが得策と言えます。

 

 

4.複数借入がある場合は、平等性を意識する

 

複数の金融機関から借入をしている場合は、すべての借入先に同じ条件でリスケジュールを依頼しなければなりません。


一方ではリスケジュールをしないでこれまで通りの返済を続け、もう一方ではリスケジュールをして返済するということはできません。


例外なくメイン、サブバンク全てにこのルールが適用されます。


月々の返済日は各金融機関で異なるので、返済スタート月を決めて最低でもその月の1ヵ月前には借入がある全ての金融機関に連絡を済ませておかなければなりません。


また、各金融機関が進捗状況などを参考にしあいスケジュールなどを決定するので、金融機関との交渉は同時併行で進めてください。

 

 

5.自らの経営責任を認める

 

経営者の中には会社の業績が悪化したのを世の中の状況や従業員のせいにして、自らの経営責任を認めようとしない人がいます。


このような場合、金融機関から問題の原因を考えられない経営者として判断されてしまい経営改善の実施が難しいのではないかと疑われる可能性があります。


自らの非を認めないということはリスケジュールを「断る」可能性を上げてしまっているので素直に経営責任を認めて改善に前向きに取り組む姿勢を持つことが重要です。

 

 

まとめ

 

ここまでリスケジュールにおける5つのコツを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

最後にまとめると

 

リスケジュールを成功させる5つのコツは、まず売却できる資産などは現金化するなど自分で出来る資金繰りを徹底して行い、リスケジュールに臨む際はあらかじめ返済条件などを想定した上で変に隠し事をすることなく現在の状況や今後の見通しが予測できる完璧な資料を準備することが重要である。

 

複数借入がある場合は、平等性を意識してすべての金融機関に同等の条件でリスケジュールを申し込む。

 

そして自らの経営責任を認めて経営状況を改善することに真摯に取り組む。

 

ということになります。

 

これらすべて誠意をもって実行すれば、交渉が成功する可能性は高くなります。

 

リスケジュールの審査に落ちてしまったが、どうしよう。

 

一時的なものでも良いのでまとまった資金が必要だ。

 

もしそのような方がいらっしゃいましたらファクタリングをおすすめいたします。



ファクタリングは専門の業者に売掛債権を売却して現金化するというものなので、一時的なつなぎ資金として現金が必要な方には救いの手になるのではないでしょうか。



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