事業を大きくしていく上で、必ず使うと言っても過言ではない「銀行融資」ですが、そもそもなぜ銀行は融資を行うのでしょうか。
銀行融資について、事業者にとってのメリットは明らかですが、銀行側のメリットは実は金利収入だけではないのです。
そこでこの記事では、銀行融資の仕組みと共に、銀行が融資を行う理由について解説していきます。
この記事を見ることで、銀行融資の仕組みを知ることができます。また、銀行側の目線がわかり、融資を成功させるだけでなく、その先の展開を考えられるようになるので、より効率的に事業を拡大できます。
銀行融資の仕組み
銀行融資の仕組みについて、以下にまとめました。
銀行融資とは?
・銀行が、企業や個人事業主等にお金を貸すこと
・主に事業計画に基づいて、必要な分の資金を融資する
・銀行は個人や法人など様々なところからお金を預かっており(預金)、そのお金を運用することで利益を得ている
・「利益を得る一例」としては、銀行にお金を預けてくれた人には年利0.001%を支払い、その預かったお金を企業に年利2%で貸し出しを行う。その差分の1.999%が銀行の利益となる
・このように融資とは、銀行が利益を上げるための一つの手段である
以上が、銀行融資の仕組みとなります。
大前提として、銀行は融資によって利益を生み出しているということです。ですので、基本的には銀行は融資を行いたいと考えています。
上記の「利益を得る一例」でもありますが、銀行は、個人の預金や法人の預金等をうまく投資することで利益を出しています。
ですので、投資のリターンももちろん重要ですが、投資の元手をなくさないという方がより重要です。元手がなくならなければ、より良い投資先に再投資することでまた利益は出せます。
そのため、審査は慎重になります。不安要素の大きいところには貸せません。
個人や法人は、信頼して銀行にお金を預けているので、その銀行が「皆様の預金をスってしまったので、もう預金はありません」となってしまったら、誰も預金しなくなります。それでは、銀行として成り立たなくなってしまいます。
また当たり前ですが、銀行も一つの企業ですので、利益を得ることを目的としています。だからこそ、銀行と付き合っていく上で、銀行のメリットや目的、背景を把握しておくことはとても重要です。
銀行が融資を行う3つの理由
では本題の、「銀行が融資を行う理由」について解説していきます。
理由①:シンプルに利益を上げるため
→融資は、銀行が利益を上げていく大きな柱
理由②:企業に関する経営・財務の重要な情報を把握し、経営のアドバイスを行うため
→お金を貸すだけではなく、経営者の相談役になるというメインバンクとしての役割
理由③:アドバイスにより経営をより良い方向に導き、更なる融資を行うため
→事業が上向きになり、さらなる発展の際にはより大きな額の融資が必要になる
3つの理由について、解説していきます。
理由①:シンプルに利益を上げるため
融資は、銀行にとって収益の大きな柱です。
だからといって闇雲にお金を貸しているわけではありませんが、リスクに対して十分なリターンがあると判断した場合、銀行側としてはなるべく貸して利益を出していきたいというのが本音です。
この点については、イメージしやすい部分だと思います。
理由②:企業に関する経営・財務の重要な情報を把握し、経営のアドバイスを行うため
「経営者は孤独」と言われますが、その一つの理由として経営に関する悩みを誰にも打ち明けられないということがあげられます。
そんな時に力になってあげられるのが、銀行の融資担当者です。融資担当者は、様々な企業の財務状況をふまえた上で、事業計画から融資計画、経営計画までを日々サポートしています。
そのため経営者に対して、現状をふまえて上で、今後に向けての適切なアドバイスを行うことができます。
また、経営者側としても、決算資料や今後の事業計画について既に話をしている融資担当者は、わざわざ一から話す必要がなく、競合他社でもないため相談しやすいと言えます。
このようにして、経営者が考えているけれどうまく実現できていないところを、アドバイスを通じて具現化するお手伝いができるのが、融資担当者となります。そこで経営者が望む融資ができれば、win-winの関係となります。
もちろん前提として、経営者と融資担当者の間に信頼関係がある上の話です。
銀行側としては、融資や融資担当者を通して経営者から得られた情報は、かなり重要であると考えます。なぜなら、その情報をもとに企業に対して、次の一手を打つことができるからです。
理由③:アドバイスにより経営を良い方向に導き、更なる融資を行うため
銀行としては、融資した企業や融資しようとしている企業が潰れてしまうとなると、顧客が減り、売上の減少に繋がります。場合によりけりではありますが、できるだけ経営の問題がなくなるようにアドバイスを行っていきます。
アドバイスした後に、事業が上向いてきて、再度融資が必要となった場合、その経営者は今までの恩返しとしてやりとりしてきた融資担当者からお金を借りるでしょう。そのようにして、更なる大きな融資を取り付けていくのも、銀行のミッションの一つと言えるでしょう。
銀行が融資を行う主な理由は、以上です。
他にも理由はありますが、まずはこの重要な3つの理由をおさえていただき、今後の経営に活かしてみてください。
まとめ
この記事では、銀行融資の仕組みと銀行が融資を行う理由について解説しました。これらの理由を把握した上で、銀行融資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ですが、
・担保や保証人を用意できない
・借り入れを行うのに信用がない(金融ブラックなど)
・税金を滞納している
という方は、銀行融資以外の資金調達方法を検討してみてはいかがでしょうか。上記に当てはまる場合、そもそも銀行融資の審査は通りません。
ちなみにですが、世の中には銀行融資以外の資金調達方法というのも存在します。もちろんメリット・デメリットはありますが、資金調達を行う上で不安がある場合でも、使えるものがあります。
そこで、資金調達を行う上で不安になり得る要素について書き出してみました。
・担保や保証人を用意できない
・借り入れを行うのに信用がない(金融ブラックなど)
・税金を滞納している
・即日入金でないと資金繰りが厳しい
・銀行には既にいくつも融資を断られてしまった
・赤字のため、そもそも融資は厳しそうだ、、と感じている
上記に一つでも当てはまる方がいましたら、「ファクタリング」を検討されてはいかがでしょうか。
銀行融資が全くうまくいかなかった方々の資金調達を可能にした手段が、ファクタリングです。
ファクタリングは手数料が高いというデメリットがありますが、その分審査が通りやすく、業者によっては即日入金も可能という大きなメリットがあります。
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