未来の資金調達術?ファクタリングの可能性を探る

めまぐるしく変化し続ける現代のビジネス環境において、企業が成長や発展を続けるためには、柔軟で効率の良い資金繰りが欠かせません。

そこで、これまでの融資や投資に代わって新たに注目されているのがファクタリングです。
ファクタリングは、従来の資金調達方法とは全く違った仕組みでできています。
この新しいシステムは、これまであまり手を差し伸べられてこなかった中小規模のビジネスの成長や経営を、大きく飛躍させるポテンシャルを持っています。

本記事が、未来の資金調達の可能性を広げる一助となることを期待して、ファクタリングについて深く掘り下げていきましょう。

ファクタリングってどんな仕組み?

一言で説明するなら、ファクタリングとは“決済前の請求書を現金に換える”仕組みです。
以下にそのメカニズム、種類などを説明していきます。

ファクタリングのメカニズム

ファクタリングは、企業が持つ売掛金をファクタリング会社に売却することで早期に現金を得る資金調達方法です。売掛=支払を後から請求する取引の形式で、売掛金はその代金のことを指します。

通常、売掛方式の取引では決済期日がくるまで入金がされないわけですが、ファクタリングを利用することで素早い現金化が可能になるため、企業にとって大変使い勝手のいい資金調達手段となっています。

ファクタリングの種類


ファクタリングには、“買取型”と“保証型”の2つのタイプがあります。

買取型


・買取型ファクタリング
狭義の買取型ファクタリングで、一般的にはファクタリングといえばこちらを意味することが多いでしょう。

・医療ファクタリング
公的機関(国保や社保)からの保険診療報酬を債権とするファクタリングで、医療機関や介護施設などが利用します。医療業界を専門とするファクタリング会社が取り扱います。

・将来債権ファクタリング
将来発生すると想定される債権をまとめて現金化するファクタリングです。
ファクタリングの中でもまだ新しく浸透していないサービスですが、数ヶ月分などのまとまった現金を調達できるメリットがあります。

保証型

・保証型ファクタリング
取引先の倒産などで売掛金が回収できなかった場合に、その売掛金の一部が保証される、いわば保険に近いファクタリングです。急ぎで資金が必要というなほどではないがリスクは減らしたいという場合に役立ちます。

・国際ファクタリング
海外の企業と取引をする際に、確実に支払をしてもらうためのファクタリングです。
自社と国内のファクタリング会社、取引先のある国のファクタリング会社と取引先の4社間で契約を結びます。

・一括ファクタリング
銀行などの金融機関が売掛金を一括で買い取るサービスです。
他のファクタリングと違って従来の手形取引から印紙代や煩雑な手続きを省いたような形なので、売掛金を支払う側の企業が主体となることが多いのが特徴です。

この他、契約を結ぶ際に取引先を含めるか否かでも分けられます。
こちらは2社間ファクタリング、3社間ファクタリングというように分類をします。

2社間ファクタリング

売掛金を売却したい企業とファクタリング会社の2社間で契約を結びます。
ファクタリングの利用を取引先に知られないメリットがありますが、ファクタリング会社の回収リスクがあがるため手数料は割高です。

3社間ファクタリング

売掛金を売却したい企業、ファクタリング会社、取引先(売掛金を支払う側の企業)の3社間で契約を結びます。取引先企業が決済期日に直接ファクタリング会社に入金するので、回収リスクが低く、その分手数料が安くなります。
支払側が公的機関である医療ファクタリングなどは基本3社間ファクタリングです。

ファクタリングは、“借金” じゃない!

業界によっては、ファクタリングはまだまだが理解が浅く、借金と誤解されることもあります。
ですが、先の解説をご覧いただければわかるとおり、ファクタリングの仕組みはあくまでも債権の譲渡であり、借入ではありません。

売買のはずのファクタリングを契約する際に、借入に近い説明をしてきたり、小切手や手形を担保に要求されるようなことがあったらそれは違法業者の可能性が高いです。
これらの違法業者については金融庁や日本貸金業協会でも注意喚起が出されていますので十分にご注意ください。

ファクタリングの魅力


ファクタリングの魅力はなんと言っても、申込から入金までのスピードが早いこと、審査が通りやすいことに尽きるのではないでしょうか。

審査は早くて簡単

ファクタリングのスピード感は従来型の融資に比べると圧倒的ですが、それにはきちんと理由があります。
一般的によく利用される融資では、利用する企業あるいは個人の支払能力の有無が審査の対象となりますが、ファクタリングで審査の主な対象となるのは利用者ではありません。
ファクタリングは、すでに確定しているけど未払いなだけの請求書を資産として売却するだけですから、ファクタリング会社が債権の回収リスクを判断するため審査するのは売掛先の企業です。

赤字経営だったり他で融資を断られたりしていたとしても、取引先が信用できる企業であればファクタリングの審査は何ら厳しくはないのです。

スピード融資に最適

そういった理由から、ファクタリングは緊急時の強い味方になり得ます。

月末の支払いや従業員の給料日がせまっているのに残高不足に陥っているとき。
進行中のプロジェクトに新たな設備投資の必要ができてしまったときなど、ファクタリングであれば早ければ1日で資金調達がかないます。

キャッシュフローの安定化

プロジェクトが順調に進行し、黒字であることが確定していても入金までの期間が長くなればキャッシュフローの悪化を招きます。

同様の事態がいくつも重なれば黒字をだしているのに倒産の危機ということにもなりかねません。

そんなとき、複数のプロジェクトのうちいくつかを、ファクタリングを利用して現金化しておけばキャッシュフローは改善され、資金ショートなどを早い段階で防ぐことができるでしょう。

オンラインファクタリング

またはクラウドファクタリングともいいます。申込、審査から入金まで一連の手続きを全てオンラインで完結させるファクタリングの形式です。

スピード資金が売りのファクタリング業界ですから、近年対応するファクタリング会社は増えつつあります。対面のファクタリングより手数料が安く、現金化にかかる日数もさらに短い傾向にあります。

リスクと利便性のバランス

ファクタリングのデメリット

ファクタリングの最大のデメリットは手数料です。

主なデメリットがそこだけとも言えるのですが、それだけ割高であるのは確かです。
資金調達のために利用するのにあまり手数料が高すぎては意味がありません。

幸い、ファクタリング会社はたくさんありますので、自社のニーズに合致しそうなサービスを事前に見繕い、何社か見比べてから契約することをおすすめします。

違法業者に注意

借金との違いの項でもあげましたが、近年、ファクタリング会社を装った違法業者が多く出没し、金融庁や日本貸金業協会が注意を促しています。

日本貸金業協会では、以下に該当する契約を要求された場合、ファクタリングを装った悪質な貸付である可能性が高いとしています。

・売掛債権譲渡契約に償還請求権が付いている。
・売掛債権譲渡契約を結んだことを取引先に通知しない。
・申込人の(売掛金振込予定の)通帳、銀行印、キャッシュカードを預かる。
・金銭消費貸借契約を締結し、代表者や家族に保証人になることを求める。
・小切手、手形を担保に入れさせる。
・申込人の発行済み株式を譲渡担保とし、印鑑証明書、役員変更に関する登記委任状を提出するよう求められる。
・売掛金(現金)の受け取りが、銀行等からの送金ではなく手渡しでされる。
・契約書の写し、領収書などの書類が渡されない。
・手数料(債権額と買取額の差)が年率換算にすると、事実上、利息制限法の制限を超えた高金利になっている。
(引用元:日本貸金業協会)

給与ファクタリング

○○ファクタリングとなっているため、一見ファクタリングの種類のひとつに思えます。
ですがこれも金融庁などの公的機関が注意を促している偽装ファクタリングのひとつにあたります。

通常、ファクタリングを利用するのは企業や、個人事業主ですが、給与ファクタリングは個人の給与を賃金債権を買い取ると称して実態は貸付を行なっているにすぎません。
賃金に対して高額な手数料を払わされ続け、悪質な取り立て被害を受ける危険性がありますので、これらの業者は絶対に避けて下さい。

ファクタリングで変える資金調達の未来

ここまで、一時的な手段としてのファクタリングを解説してきましたが、
借金ではないのだしもう少し積極的に有効活用することはできないでしょうか?

ファクタリングを積極的に活用して経営スタイルを整え企業の成長を見据える、
そんな使い方をいくつかご紹介します。

給与支払に余裕を持てる

決済期日が遠いプロジェクトばかりを抱えている経営者にとって迫る給料日ほど恐ろしいものはありません。そうかといって給与支払のたびに借入をしていては自転車操業の始まりです。

ファクタリングを使いこなして、遅延無く給料日を切り抜けましょう。
スタッフが支払の遅れを心配せずに働ける職場作りも、安定した経営のための大事な要素です。

先回りで設備投資!

先にあげたキャッシュフローの改善からもう一歩踏み込んで、設備投資にファクタリングを利用するのも有効です。普段は問題なくまわっていても、新しい設備やシステムを導入するにはまとまった資金が必要になります。

うちでは無理だと諦める前にファクタリングの利用を検討してみては?
新たな設備の導入で事業の効率やスタッフの生産性がアップすれば、企業のさらなる成長拡大もけして夢ではありません。

育成投資もファクタリングで

人材育成も設備投資に並ぶ、あるいは業種によってはより重要な企業のファクターです。

人件費に頭を悩ませ、どうしたら稼働率が上がるかばかりに気を取られる前に、育成に目を向けてみてください。必要ならファクタリングを賢く利用し、適切な育成で個々の能力を高めましょう。
育て上げたスタッフは、自分から目的意識を持って動き、チーム全体のパフォーマンスアップに貢献してくれるはずです。

まとめ

様々な種類や対応会社が増えつつあるファクタリングは、いざという時の緊急手段や一時しのぎだけに留まらない、未来を見据えた資金調達を強力にサポートします。
自社のさらなる成長のため積極的に経営計画の中にファクタリングを盛り込んでみてはいかがでしょうか?

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