中小企業や個人事業主が抱える資金繰りの大きな課題である「売掛金の回収」
これを解決する手段として挙げられるのが「ファクタリング」です。
ファクタリングとは未回収の売掛金に関するリスクを軽減できたり、売掛債権を譲渡して現金を調達できたりする、今非常に注目を浴びている金融サービスを指します。
ファクタリングを利用する際、業者を選択する基準はさまざまですが、指標のひとつに挙げられるが「手数料」です。
手数料が安いに越したことはありません。
今回は数あるファクタリング業者の手数料をチョウタツ王が独自調査し、ランキング形式にしてまとめました。
手数料の決定要因
まずはファクタリング手数料が一体どのようにして決められるのかを理解する必要があります。
手数料の決定要因は主に次の4点です。
① 売掛先の信用力
② 過去のファクタリング利用回数
③ 2社間 or 3社間
④ 買取債権の金額
ファクタリング手数料の決定要因には、ファクタリング業者がきちんと買取債権(売掛金)を回収できるかどうかが深く関わっています。
① 売掛先の信用力
ファクタリングは、利用者の持つ売掛債権をファクタリング業者が買い取り、入金日に売掛金を回収するという仕組みになっています。
そのうえで、買い取った売掛債権を確実に回収するため、売掛先の信用力が重要視されるのです。
売掛先の信用力が高ければ、買い取った売掛金が回収できなくなるリスクが低くなるため、手数料を抑えても問題ないと判断されます。
反対に、売掛先の信用力が低ければ、買い取った売掛金が回収できないリスクが高くなるため、手数料も高くなるというわけです。
② ファクタリングの利用回数
初めてのファクタリング利用者よりも、過去にきちんと買取債権(売掛金)の回収が出来たという実績がある利用者の方がファクタリング業者からの信用は得やすくなります。
そのため、ファクタリングの利用履歴があった方が手数料は低くなる傾向にあるのです。
③ 2社間 or 3社間
ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類が存在します。
■2社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、売掛金を所有する会社とファクタリング業者の2社間で契約が行われるファクタリング方法です。
売掛先に知らされることなくファクタリングが行われ、利用者は売掛先から売掛金を回収した後、回収した売掛金をファクタリング業者に支払うという仕組みになっています。
2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社は取引先が倒産した場合のリスクを負わなければならないため、どうしても手数料が高くなる傾向にあるのです。
■3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、売掛金を所有する会社と売掛先、ファクタリング会社の3社で契約が行われるファクタリング方法です。
売掛金の債権譲渡通知をファクタリング会社が売掛先に行い、売掛先はファクタリング会社に売掛金を入金するという仕組みになっています。
この方法ならば、ファクタリング業者は直接買取債権を回収することが出来ます。
そのため、貸し倒れのリスクが2社間ファクタリングよりも低いということから、手数料も低くなる傾向にあるのです。
なお、3社間ファクタリングの場合、売掛先の同意が必要です。
④ 買取債権の金額
ファクタリング業者は手数料から利益を得ています。
つまり、買取債権の金額が大きければ大きいほど利益を得られるため、買取債権の金額が大きい方が手数料は低くなる傾向にあるのです。
手数料でファクタリング業者を比較する時のポイント
手数料でファクタリング業者を比較する時のポイントは、「実際の手数料」と「複数の業者に見積りを申し込む」の主に2点です。
ポイント①:手数料は、WEB上の公表手数料より実際の手数料が大事
ファクタリング手数料のポイントは「実際の手数料」です。
理由は、ファクタリング手数料の場合、ファクタリング業者が、WEBサイトで提示をしている手数料は、かなり含みがあり、上限と下限の差が広いためです。
例えば、次のような手数料を定めたファクタリング業者が存在あったとしましょう。
◆手数料の上限・下限◆
業者A … 手数料 1~20%
業者B … 手数料 5~25%
業者C … 手数料 8~20%
ぱっと見で判断すると、業者Aの手数料が最も安いように感じます。
しかし実際審査をしてみると、
◆審査の結果◆
業者A … 手数料 1~20% ➡ 20%
業者B … 手数料 5~25% ➡ 15%
業者C … 手数料 8~20% ➡ 10%
なんてことがファクタリング業界では当たり前に起きます。
そのため、ファクタリング業者を選ぶ場合、WEBサイトの公表手数料の上限・下限はそこまで重要視されません。
それよりも、実際に見積りを取って、実際の手数料からファクタリング業者を比較するのが重要なポイントになるのです。
ポイント②:複数の業者に申し込む
手数料をより安くするためには、複数のファクタリング業者に、見積りを申し込むことも重要なポイントです。
複数のファクタリング業者からの審査後の手数料を比較し、その中で最も安いファクタリング業者を選択することが可能になります。
また、手数料が安いファクタリング業者の方が審査は、信用力を細かく精査する必要性が高まり、審査が厳しくなる傾向があります。複数の業者に申し込みをすることで審査落ちのリスクを軽減できることもメリットのひとつです。
よって、これらの話しより「まずは、見積りを実際に取ってみてください!」というのが答えになってしまうのですが(笑)
ざっくりどの辺の業者が、手数料安くて信用できるの?というのが気になってしまうかと思いますので、ランキングをしました。
ファクタリング業者の手数料比較ランキング(Top3)
では、本題のファクタリング業者の手数料比較ランキングに入っていきます。
先程手数料の平均値が重要だとお話ししましたが、実際ファクタリング業者は手数料の上限・下限は公表しているものの、平均値を公開していることはほとんどありません。
そのため、手数料の平均値を基準としてファクタリング業者を比較している記事も見つからないわけです。
また、企業の信用力の差や、調達したい金額により変わるからです。
そこでチョウタツ王は、数あるファクタリング業者を独自で調査し、過去の利用者の声を集めて、利用者の実際の手数料の数字を参考にランキングをしました。
今回は、各業者の「2社間のファクタリング」と「3社間のファクタリング」の手数料を総合的に加味した上で、ランキング形式でまとめています。
しかし、勘違いをしてはいけないのが、ファクタリング業者を選ぶ基準は手数料だけではないということです。
もちろん、手数料は業者選びにおいて非常に重要な指標のひとつです。
しかし、優良ファクタリング業者を見分ける基準には、手数料以外に下記のような条件も同時に押さえておく必要があります。
■優良ファクタリング業者の基準
・入金スピード
・審査難易度
・審査手続きの手間
・会社の信頼度
手数料を基準としたランキングですが、他の条件にも触れながら解説をしていきたいと思います。
※独自調査した平均値の具体的な数値は記載しておりません。
第一位|GMO BtoB早払い(GMOペイメントゲートウェイ株式会社)
■独自調査による手数料
WEBサイト上の公表:1%〜
<実際の取引時の手数料で多かった声>
中小企業〜中堅企業:7%〜10%
中堅企業〜大手企業:3%〜8%
■入金スピード
最短2営業日
第一位は、GMOペイメントゲートウェイ株式会社の「GMO BtoB早払い」です。
さすがは大手企業といったところですね。
手数料は業界トップクラスの安さを誇っています。
東証一部上場企業が提供しているサービスということもあり、信用力も非常に高いです。
しかし、この「GMO BtoB早払い」には大きなデメリットが存在します。
それが、主に比較的規模が大きい会社を対象としたサービスであるという点であり、
つまり、零細〜中小企業は、審査が非常に通りにくいのです。
小規模の企業であるならば、別のファクタリング業者をおすすめします。
第二位|株式会社ワイズコーポレーション
■独自調査による手数料
WEBサイト上の公表:非公開
<実際の取引時の手数料で多かった声>
中小企業〜中堅企業:5%〜20%
中堅企業〜大手企業:3%〜15%
■入金スピード
最短即日
■審査の手間
来店不要
第二位は、株式会社ワイズコーポレーションです。
手数料を非公開にしているファクタリング業者ではありますが、業界水準よりも手数料の安いファクタリング業者です。
ワイズコーポレーションの最大の強みは、最短即日対応ができる点や来店不要でサービスを利用できる点であり、その上で手数料も良心的で安い点です。
その結果、顧客満足度は「93%」と、業界最高水準を誇り、「91%」という驚異のリピート率を実現させています。
利用者の利便性を考え、さらにリスクを極限まで軽減させる姿勢などが利用者の心を掴んでいるのです。
第三位|うりかけ堂(株式会社hs1)
■独自調査による手数料
WEBサイト上の公表:2%〜
<実際の取引時の手数料で多かった声>
個人事業主:10%〜25%
中小企業〜中堅企業:10%〜20%
中堅企業〜大手企業:7%〜15%
■入金スピード
最短即日
■審査の手間
来店不要
第二位は、株式会社hs1の「うりかけ堂」です。
「うりかけ堂」は業界最安水準の手数料を誇っているファクタリング業者のひとつです。
また、先程の第一位で紹介した「GMO BtoB早払い」とは対照的で、小口債権にも対応ができ個人事業主に特化しています。
過去には10万円の売掛金を買い取ったという事例もあるようです。
さらに、最短即日対応が可能な点や来店不要でサービスを利用できる点などを踏まえると、非常にバランスのとれたサービスを提供しています。
「うりかけ堂」は、個人事業主の方々に最もおすすめできるファクタリング業者だといえるでしょう。
まとめ
~ファクタリング業者の手数料比較ランキング(Top3)~
◆第一位
GMO BtoB早払い(GMOペイメントゲートウェイ株式会社)
◆第二位
株式会社ワイズコーポレーション
◆第三位
うりかけ堂(株式会社hs1)
以上が、ファクタリング業者の手数料比較ランキング(Top3)です。
本記事では、チョウタツ王が独自調査したファクタリング業者の手数料でランキング付けを行い、各業者の付加価値まで紹介していきました。
しかし、途中でもお話しした通り、あなたの企業の信用力や調達したい金額の規模で手数料は変動するため、この記事で記載した手数料や条件が適用されるかは、あなた次第となります。
ゆえに、ファクタリングをご検討の際は、まず一括査定の活用をおすすめしています。
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