ファクタリングを検討、利用している方の悩みに、手数料相場の幅が広くあまり参考にならない。また、何を基準に決まっているのかわからない。というものがあります。
ですが、手数料の決まり方や、なぜ手数料相場には幅が広いのかを知ることで自分がファクタリングを行う際に適切なファクタリング業者を選別することができるようになります。
また、既にファクタリングを利用されている場合、現在利用しているファクタリング業者が適切な業者であるかどうかを見直すこともできます。
本記事を読むことで手数料相場についてをより詳しく知ることができ、上記のような一歩深い視点で見て判断できるようになるので、是非最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
そもそもファクタリング手数料相場って?
ファクタリング手数料は「業界最低水準の1%〜」「業界最低水準の5%〜」など記載されているものがよくあり手数料相場が分からないと言う方もいらっしゃると思います。
ファクタリングには2社間、3社間など種類の違うものがあり、これにより最低に設定している割合が変わってきます。
2社間は「利用者」と「ファクタリング業者」で行う。少し割高ではあるが、現金化までが早く利用しやすいという特徴があります。
3社間は「利用者」と「ファクタリング業者」と「売掛先の企業」で行う。手数料が安いが現金化まで時間や手間が少しかかるという特徴があります。
2社間だから5%、3社間だから1%の手数料でファクタリングをすることができるのかと言うとそうではありません。
あくまで最低水準というだけで、ファクタリング全体の平均的な実際の相場は「2社間ファクタリングで10〜20%」「3社間ファクタリングで1〜10%」の間で決められていることが多いです。
2社間ファクタリングの場合は手数料が20%以上、3社間ファクタリングの手数料が10%以上になると少し割高なってくるので、このくらいの割合を基準にして相場感を見ることをおすすめします。
手数料の詳細を知る
手数料と一口に言っても内訳は以下の通りになっています。
登記費用
ファクタリング業者の取り分
紹介料
印紙代等
登記費用
登記不要のファクタリングサービスも多いため必ずしも発生するわけではありませんが「債権譲渡登記」が必要とされる場合は登記費用が発生ます。
「債権譲渡登記」にかかる費用は以下の通りです。
◯司法書士の報酬
→5万円~10万円程度(郵送料等別途負担がある場合も)
◯登録免許税
→7,500円
登記のメリットとしてはファクタリング業者の「二重譲渡」のリスク回避による手数料の低減や審査通過率の向上などがあります。
ただ、ファクタリングする金額によっては低減した手数料よりも司法書士への報酬の方が高くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
なお、登記が不要な場合はそこにかかっていた費用がファクタリング業社の取り分に上乗せされることが考えられます。
印紙代等
債権譲渡契約書印紙代:200円
登録免許税(債権譲渡登記):7500円
登録免許税(抹消登記):1000円
登記事項証明書交付:500円(オンライン)
振込手数料:100円~864円
他、事務手続き費用・日当・交通費等
細かな金額に違いはあるもののおおまかに表すと上記のような金額感になります。
そのため10~20%ほどかかってしまう業者が多いのですが何にかかっているかを知ることで他と比較する際の判断材料にもなりますので抑えておくと良いポイントと言えるでしょう。
相場を理解するために手数料が決まる要因を知ろう
手数料が決まる要因には売掛先の企業の事業規模、業績、信用(=返済能力)などがありますが、細かく見るともっと多くの要因があります。
買取金額
ファクタリング業者も利用者の負担にならないギリギリの範囲ではありますが、できるだけ金額の大きい取引をしたいというのが前提にあります。
そのため少額での取引は手数料が高くなることが多く、100〜200万円を超えるあたりから手数料も少しずつ低くなっていく傾向にあります。
2社間か3社間か
2社間ファクタリングは3社間ファクタリングよりもファクタリング業者のリスクが大きいため手数料が高くなります。
2社間ファクタリングは売掛先に通知されたくないなどの理由で利用する事業者が多いです。
もし売掛先にファクタリングしていることを知られてしまったら「資金繰りに困窮している企業との取引はしない」というような判断をされてしまう恐れがあります。
そのため売掛先を間に挟まず取引を行うので利用者は、譲渡した債権の売掛金をファクタリング業者の代わりに回収しなければなりません。
ただ、ファクタリング業者としては回収された売掛金を入金してもらえないというリスクがあるので、手数料を高く設定することがあります。
利用履歴の有無
ファクタリングの手数料は過去の利用回数も影響します。
はじめて行う場合は本当に回収できるのかという問題もあるので比較的手数料が高くなりやすいです。
はじめは20%の手数料が回数を重ねるうちにファクタリング業者との信頼を築き10%まで安くなったというケースもあります。
適正相場について
これまで解説してきたことを元に適正の相場を例として出してみました。
【2社間ファクタリングの場合】
「売掛先の信用力」 :大きい
「買取金額」 :高額
「利用回数」 :多い
→ 5%~10%
「売掛先の信用力」 :普通
「買取金額」 :普通
「利用回数」 :数回
→ 10%~20%
「売掛先の信用力」 :低い
「買取金額」 :少額
「利用回数」 :初回
→ 20%~
【3社間ファクタリングの場合】
「売掛先の信用力」 :大きい
「買取金額」 :高額
「利用回数」 :多い
→ 1%~5%
「売掛先の信用力」 :普通
「買取金額」 :普通
「利用回数」 :数回
→ 5%~10%
「売掛先の信用力」 :低い
「買取金額」 :少額
「利用回数」 :初回
→ 10%~
手数料を抑えるための方法
最後にファクタリングの手数料を抑えるポイントについて解説します。
ファクタリング業者が恐れているのは、「回収リスク」この一点に尽きます。
そのため、リスク回避として手数料を高く設定するのです。
逆を言えば「売掛先の企業との取引履歴がわかる書類」など支払い能力を証明できるものがあれば「リスク」が少ないことが認められ手数料を安く抑えることができます。
その他にも、一度のファクタリングで資金繰りを完全に改善することは難しいので「数ヶ月にわたり契約するので安くして欲しい」という交渉を行い安くしてもらうケースも多いです。
断られてしまった場合でも、一度を少額ファクタリングで実績を作り次回以降の手数料を安くしてもらうなどの方法もあります。
また、ファクタリング業者も「事業サポート」をしたいという気持ちが根底にあるので、自分の事業についての説明をしっかり行うなど誠意を持ってお願いをすれば手数料を抑えてくれる業者も多く存在します。
まとめ
ここまでファクタリングの手数料相場を5つの角度から解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
まとめますと
手数料相場は2社間と3社間で違い基本的には2社間ファクタリングは10~20%、3社間ファクタリングは1~10%が相場とされていて費用の内訳は「登記費用」「ファクタリング業者の取り分」「紹介料」「印紙代等」がある。
手数料について、2社間は3社間よりも「リスク」があるのでどうしても高くなってしまう。
買取金額が高かったり、過去に利用したことがある事業者は支払いの実績があるので、手数料が安めになる傾向がある。
また、手数料を抑えたい場合は「リスク」が低いことを証明できるものを提示して交渉を行う。
ということになります。
ただ、手数料が安いということが必ずしも良いというわけではないので、相場と比較してどのくらいが自分にとって1番良いのかを見極めるようにしましょう。
ファクタリングを利用する事業者の事業規模もそれぞれ違うので、相場に幅が開いてしまうのは仕方ないことだと思います。
なので幅に開きがあることを理解した上で、自分がファクタリングするときの判断基準として相場を知っておくのがよいのではないでしょうか。
重要なのは自分が行っている事業でファクタリングした場合の手数料を知ることです。
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この記事を読んでくださった皆様が良いファクタリング業者と巡り合えることを願ってます。
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