中小企業が、資金繰りにおける大きな問題の一つとして挙げているのが売掛金の回収ですが、この問題を解決する手段として有効なものが「ファクタリング」と言われる金融サービスです。
ファクタリングには、未回収の売掛金に対するリスクを軽減できたり、売掛債権を譲渡することで現金化できるというメリットがあるため、今注目されています。
ファクタリングを利用する際、業者を選択する基準は様々ですが、指標の一つとして挙げられるのが「手数料」です。この手数料ですが、安いに越したことはありません。
そこでこの記事では、数あるファクタリング業者の手数料をチョウタツ王が独自調査し、ランキング形式で2021年4月の最新版をまとめました。
この記事を見ることで、手数料の安いファクタリング業者の見分け方やおすすめの業者がわかるので、手数料を抑えてファクタリングする方法がわかります。
手数料の決定要因
まずは、ファクタリング手数料が一体どのようにして決められるのかを理解する必要があります。
手数料の決定要因は主に次の4点です。
①売掛先の信用力
②過去のファクタリング利用回数
③2社間ファクタリング or 3社間ファクタリング
④買取債権の金額
ファクタリング手数料の決定要因には、ファクタリング業者がきちんと売掛債権を回収できるかどうかが深く関わっています。
手数料の決定要因①:売掛先の信用力
ファクタリングは、自分が持つ売掛債権をファクタリング業者に買い取ってもらいます。そのため、ファクタリング業者からすると、売掛金が入金されたら、その売掛金を回収する必要があります。
ファクタリング業者は、買い取った売掛債権を確実に回収するために、売掛先の信用力を重要視します。
売掛先の信用力が高ければ、買い取った売掛金が回収できなくなるリスクは低くなるため、手数料を抑えても問題ないと判断されます。
反対に、売掛先の信用力が低ければ、買い取った売掛金が回収できなくなるリスクは高くなるため、手数料は高くなります。
手数料の決定要因②:ファクタリングの利用回数
初めてファクタリングする方よりも、過去にファクタリングを利用しており、きちんと売掛金を回収されているという実績がある方のほうが、ファクタリング業者からの信用は得やすくなります。
そのため、ファクタリングの利用履歴があった方が手数料は低くなる傾向にあります。
手数料の決定要因③:2社間ファクタリング or 3社間ファクタリング
ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類が存在します。
■2社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、売掛金を持っている会社とファクタリング業者の2社間で契約が行われるファクタリング方法です。そのため、売掛先に知らされることなくファクタリングを行うことができます。
ファクタリング利用者は売掛先から売掛金を回収した後、回収した売掛金をファクタリング業者に支払うという仕組みになっています。
2社間ファクタリングの場合、ファクタリング業者は売掛先が倒産した場合のリスクを負わなければならないため、どうしても手数料が高くなる傾向にあります。
■3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、売掛金を持っている会社と売掛先、ファクタリング業者の3社で契約が行われるファクタリング方法です。
売掛金の債権が譲渡されたことを、ファクタリング業者が売掛先に通知し、売掛先はファクタリング業者に売掛金を支払うという仕組みになっています。
この方法ならば、ファクタリング業者は売掛金を直接回収することが出来ます。
そのため、貸し倒れのリスクは2社間ファクタリングよりも低いということから、手数料も低くなる傾向にあります。
なお、3社間ファクタリングの場合、売掛先の同意が必要です。
手数料の決定要因④:売掛債権の金額
ファクタリング業者は手数料から利益を得ています。
つまり、売掛債権の金額が大きければ大きいほど利益を得られるため、売掛債権の金額が大きい方が手数料は低くなる傾向にあります。
手数料でファクタリング業者を比較する時のポイント
手数料でファクタリング業者を比較する時のポイントは、「実際の手数料」と「複数の業者に見積りを申し込む」の主に2点です。
ポイント①:手数料は、WEBの公表手数料より実際の手数料が大事
ファクタリング手数料を比較する時に重要な1つ目のポイントは、実際の手数料です。
ファクタリング手数料の場合、ファクタリング業者がWEBサイトで提示をしている手数料はかなり含みがあり、上限と下限の差が広いためです。
例えば、次のような手数料を定めたファクタリング業者があるとします。
業者A … 手数料 1~20%
業者B … 手数料 5~25%
業者C … 手数料 8~20%
ぱっと見で判断すると、業者Aの手数料が最も安いように感じます。
しかし実際に審査をしてみると、
業者A … 手数料 1~20% ➡ 20%
業者B … 手数料 5~25% ➡ 15%
業者C … 手数料 8~20% ➡ 10%
ということがファクタリング業界では当たり前に起きます。
そのため、ファクタリング業者を選ぶ場合、WEBサイトの公表手数料の上限・下限はそれほど重要ではありません。
それよりも、見積りを取って、実際の手数料からファクタリング業者を比較することが重要なポイントとなるのです。
ポイント②:複数の業者に申し込む
ファクタリング手数料を比較する時に重要な2つ目のポイントは、複数のファクタリング業者に見積りを申し込むことです。
複数のファクタリング業者に見積りを申し込み、案内された手数料を比較することで、最も手数料が安いファクタリング業者を選ぶことができます。
また、手数料が安いファクタリング業者の場合、信用力を細かく精査する必要があるので、審査は厳しい傾向があります。複数の業者に申し込みをすることで、審査落ちのリスクを軽減できることもメリットのひとつです。
以上のことから、ポイントを抑えていくと、「まずは、複数の業者から実際に見積りを取りましょう!」というのが結論となりますが、どのような業者が「手数料が安くて信用できるのか」と気になる方も多いと思いますので、ランキング形式にしてまとめました。
ファクタリング業者の手数料比較ランキング(Top3)
では、本題の「ファクタリング業者の手数料比較ランキング」を紹介していきます。
今回、チョウタツ王は手数料が安く信頼性のあるファクタリング業者を独自調査し、数ある業者の中から厳選して次の3社を取り上げました。
第1位)GMO BtoB早払い (前回:第1位→今回:第1位)
第2位)うりかけ堂 (前回:第3位→今回:第2位)
第3位)ワイズコーポレーション (前回:第2位→今回:第3位)
以下に、各社の概要と特徴を紹介していきます。ファクタリング業者を選ぶ際の参考になれば幸いです。
第1位)GMO BtoB早払い
会社名 GMOペイメントゲートウェイ株式会社
設立 1995年3月(2005年2月に現商号に変更)
所在地 〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス(総合受付15階)
電話番号 03-3464-2740(代表)
営業時間 平日9:00-18:00
事業内容 総合的な決済関連サービス及び金融関連サービス
【手数料について】
WEBサイト上の公表:1%〜
<実際の取引時の手数料で多かった声>
中小企業〜中堅企業:7%〜10%
中堅企業〜大手企業:3%〜8%
【ファクタリングサービスの特徴】
◆東証一部上場企業という安心感
第2位)うりかけ堂
会社名 株式会社hs1
設立 非公開
所在地 〒101-0041
東京都千代田区神田須田町2-2-7トーハン須田町ビル10階
電話番号 フリーダイヤル
0120-040-665
本社
03-5927-8415
営業時間 平日9:00-19:30
事業内容 ファクタリング事業
【手数料について】
WEBサイト上の公表:2%〜
<実際の取引時の手数料で多かった声>
中小企業〜中堅企業:10%〜20%
中堅企業〜大手企業:7%〜15%
【ファクタリングサービスの特徴】
◆即日入金可能、最短2時間で対応
第3位)ワイズコーポレーション
会社名 株式会社ワイズコーポレーション
設立 2017年3月
所在地 〒171-0014
東京都豊島区池袋2-53-12 ノーブル池袋3F
連絡先 03-5924-6900
営業時間 平日9:00-19:00
事業内容 中規模・小規模事業者への各種ファクタリングサービス
【手数料】
WEBサイト上の公表:非公開
<実際の取引時の手数料で多かった声>
中小企業〜中堅企業:5%〜25%
中堅企業〜大手企業:3%〜15%
【ファクタリングサービスの特徴】
◆最短即日で入金可能
◆クラウドサインに対応しており、来店不要で契約可能
まとめ
この記事では、ファクタリング業者の手数料比較ランキング 2021年4月最新版についてご紹介しました。
どのファクタリング業者もおすすめではありますが、最終的には、自分が求める条件によって、どの業者を選ぶべきかというのは変わってきます。
そのためには、様々なファクタリング業者を比較した上で決めていくのが一番です。
様々なファクタリング業者を効率的に比較するには、 ファクタリング業者の一括査定を利用するのがお勧めです。
チョウタツ王であれば、30秒で簡単に無料一括査定を行うことができますので、活用してはいかがでしょうか。
条件が合えば、今回おすすめした業者も出てくると思いますので、ぜひチェックしてみてください。