成長戦略の強力な味方!ファクタリングを活用してビジネスの資金健康を守れ


成長段階の企業はしばしば資金繰りに苦労しますが、借金はできるだけ避けたいところ。
大手銀行の融資は審査も厳しく、企業としての地力がないとなかなか受け付けてもらえません。かといっていくつもの消費者金融から手当たり次第に借入れるのはちょっと……。
せっかく会社が育っても信用情報が傷だらけでは以降の融資も難しくなり、本末転倒です。

そこで近年、借入に替わる健全な資金調達手段として注目されているのがファクタリング。

売掛金を債権として譲渡し現金化するこの方法は、担保や保証人の必要もなく、さらに実体は借入ではなく売却となるため、信用情報にも傷がつかず、健全性を保ったまま資金繰りをすることができるのです。

本記事では、ファクタリングの仕組みや他の融資と比較した場合のメリット、デメリットなども詳しく解説していきます。

ファクタリングって何?

大きく分けて買取型と保証型の二つがありますが、一般的にファクタリングと言えば買取型を指すことが多いようです。

利用する企業と買い取った債権の回収を請負うファクタリング会社の間で契約を結ぶ2社間ファクタリングと、取引先に了承を得て3社間で契約する3社間ファクタリングが主流です。この他、国際ファクタリング、医療ファクタリングなど、特定の業種を専門に扱うファクタリングなどが存在します。

個人でも契約できる?

ファクタリングの契約をする際に審査されるのは利用者ではなく、その取引先になります。

ファクタリングは原則、償還請求権のない債権譲渡契約であるため、契約締結以降ファクタリング会社が売掛金を回収する先は利用者の取引先になるためです。
ですので個人であっても開業届を出していればたいていの場合利用可能です。

ただし売掛先は法人である必要があります。取引相手が個人の場合は利用できないので注意しましょう。

契約には何が必要?

ファクタリング契約をする上で必要な書類はおおむね以下のものとされています。

・本人確認書類
・印鑑証明
・決算報告書または確定申告書
・通帳(取引先からの入金確認ができるもの)
・取引基本契約書
・売掛債権を証明できるもの(請求書等)
・登記簿謄本(法人の場合)

上記全てを必要とされるケースはほとんどありませんが、会社や契約によって必要な書類は変わるため、事前によく確認しておきましょう。

入金までの期間はどのくらい?

契約後のスピード入金がファクタリングの大きなメリットですが、全てのファクタリング会社が即日入金に対応しているとは限りません。

契約の内容によって書類の準備や審査にかかる期間は変わってきます。

月末の支払いや給料などで緊急に資金が必要といった場合、いつ入金されるかは契約前によく確認しておきましょう。

オンラインで完結できる?

ファクタリング会社の数が増え続け競争も激化している中、昨今では申込から契約まで全てオンラインで完結するファクタリング会社も少なくありません。

急ぎの資金調達の際には移動時間や対面での面談などはできるだけ省きたいもの。

ですが急ぎすぎて悪質な業者に引っかかっては元も子もありませんので、ファクタリング会社選びの段階では慎重に、できれば何社か見積もりをしてもらうなどしてから決めましょう。

取引先に知られたくない…

ファクタリング契約を取引相手に知られたくない場合は、2社間ファクタリングがおすすめです。

契約を利用者←→ファクタリング会社の2社の間だけで完結できるため、取引先との関係に影響を与えずにすみます。

2社間ファクタリングの流れは大まかに次のとおりです。

1:利用者がファクタリング会社に申込
2:ファクタリング会社が審査後、契約
3:利用者がファクタリング会社に売掛債権を売却して代金を入手
4:売掛金が支払われたら速やかにファクタリング会社へ入金

つまり、売掛債権をファクタリング会社に売却した後も、取引先からの売掛金は利用者に入金されることになります。利用者がこの売掛金をファクタリング会社に支払わないと、ファクタリング会社は損害を被りますから、手数料はあらかじめ高く設定されていることがほとんどです。

また、契約前の審査でも、利用者が信用に値するかどうかを見られていることは覚えておきましょう。

手数料を安くしたい!

手数料を安くしたい場合は3社間ファクタリングをおすすめします。
こちらは、利用者←ファクタリング会社→取引先の3社で契約を締結するため、取引先企業の承諾が必要となります。

3社間ファクタリングの流れは大まかに次のとおりです。

1:利用者がファクタリング会社に申込
2:ファクタリング会社が審査
3:利用者が取引先にファクタリングの承諾を得る
4:利用者がファクタリング会社に売掛債権を売却して代金を入手
5:取引先が直接ファクタリング会社へ売掛金を入金

このように、契約の時点で取引先の承諾を得ているため、ファクタリング会社側の回収リスクは軽減されます。

そのため手数料が安く設定されているのですが、2社間ファクタリングと比較すると取引先の承諾を始めとした手続きに時間がかかり、即時現金化とはなりにくいという点は悩ましいところです。

ファクタリングは借金とどう違う?

ファクタリングと、いわゆる“借金”は何がどう違うのでしょう?

最も大きな違いは、ファクタリングはその場限りの売買であり、借金は文字通り借りるので返済が必要であるという点です。

債権譲渡?借入?

ファクタリングで行なわれる債権譲渡とは、企業が未回収の売掛金(請求書)を債権とし、ファクタリング会社に売却することです。

まだ回収できていない売掛金=取引先への債権となるわけですね。

借入は、金融機関や貸金業者などから資金を借りることを指します。
借り手は借入契約を締結し、一定期間内に元本と利息を返済することになります。
借入では、通常は借入金額に対して利息が発生します。また、借入先が個人で無い限り、貸金法に基づいて審査や金額の上限などが設定され、信用情報機関にも記録されます。

日本で一般的に利用される借入を以下にあげてみましょう。

銀行・公的融資

銀行からの融資は、企業や個人が銀行から資金を借りる方法の一つです。
公的機関や政府からの融資も一般的ですね。
例えば、日本政策金融公庫や地方自治体からの融資など。

ローン

ビジネスローンや個人ローンなどがあります。住宅ローンもそのひとつ。

クレジットカード

クレジットカードを利用することで、一定の金額までの借入が可能です。

ファクタリングと各融資との比較

では、これらの資金調達方法とファクタリングの違いを詳しく見ていきましょう。

銀行・公的融資との比較

審査

銀行・公的機関からの融資の審査では、利用者の支払能力が重視されます。信用情報や財務状況などを重点的に調査し、支払能力有りと見なされれば審査に通ります。

ファクタリングの審査では、利用者本人ではなく売掛先の信用度が重視されます。
利用者が起業したばかりだろうが、個人だろうが、取引相手がきちんとした企業であればほとんどの場合審査に通ります。

金額・返済義務

銀行や公的機関からの融資は借入となるため、契約時に定められた返済スケジュールに基づいて元本と利息を返済する必要があります。
借入できる金額は審査によって変動します。

ファクタリングは売掛金の売却ですので、契約締結後、2社間ファクタリングなら取引先から入金があったタイミングがファクタリング会社への支払日です。
金額は必ず、譲渡する売掛債権から手数料を引いた分となります。

手数料

銀行や公的機関からの融資は上記のとおり、事前に厳しく審査をされ、手続きにも時間がかかりますが、その分手数料や利息は安い場合もあります。

ファクタリングはかかる金額が手数料のみですから割合で言えば比較的高くなりがちです。

ローンとの比較

では、ローンと比較するとどうでしょうか?

ビジネスローンは銀行が提供しますので、上の銀行や公的機関からの融資における審査とあまり違いはありません。重視されるのは利用者の信用、支払能力です。
このため、いわゆる与信調査などの結果から判断されますので、たとえ決済日には入金が確実な場合でも、利用者の信用情報がよろしくなかったりすると審査に通らないこともあります。

基本的に借入れる金額が大きいビジネスローンでは、返済スケジュールは数年間、毎月一定額を返済する形が一般的です。利用する企業の規模や信用によって借入れられる金額の上限も大きく変動します。

クレジットカードとの比較

クレジットカードで使えるカードローンは、基本的にプライベート向けですがスピード融資が可能な点で、ファクタリングとよく似ているように思えますね。

カードローンを取り扱う機関は銀行、信販会社、消費者金融の三つです。

消費者金融はこの中で最も金利が高いので、できれば避けたいところです。
ここは銀行、信販会社の提供するカードローンに絞って比較していきましょう。

審査

審査期間はどこも短く、銀行などでも数日程度のことが多いです。
担保や保証人を不要とする点もファクタリングと同じですね。

返済期間

カードローンの返済は、毎月同じ日に同じ額を入金していく仕組みですが、その他都合の良いタイミングで返済する随時返済を選ぶこともできるため、返済の自由度は高いです。

手数料・利息

一般的にカードローンの金利は高い傾向にあります。
消費者金融の金利相場はなんと3.0~18.0%!
銀行、信販会社系でも1.5~14.8%

プライベートで利用することがあったとしても、しっかり返済計画を立てないと常に借金を抱えた状態になってしまいかねませんので注意が必要です。

ファクタリングのデメリットは?

では、ファクタリングにデメリットはないのかというと、そんなことはありません。

まず、何度か比較に上がった手数料ですが、ファクタリングの手数料相場は1~20%と、比較的高めです。ファクタリング会社の数が増えているため、実際の金額は会社によりけりですが売掛金が高額になれば手数料の割合は下がる傾向にあります。

そして、増え続けているファクタリング会社の中には割高の手数料をとる悪質な業者や、ヤミ金融までも混じってきています。ファクタリング会社を装ったこれらの悪徳業者に注意が必要です。

少なくとも以下の点に該当する場合は悪質な業者である可能性が高いとされています。

  • 売掛債権譲渡契約に償還請求権が付いている。
  • 売掛債権譲渡契約を結んだことを取引先に通知しない。
  • 申込人の(売掛金振込予定の)通帳、銀行印、キャッシュカードを預かる。
  • 金銭消費貸借契約を締結し、代表者や家族に保証人になることを求める。
  • 小切手、手形を担保に入れさせる。
  • 申込人の発行済み株式を譲渡担保とし、印鑑証明書、役員変更に関する登記委任状を提出するよう求められる。
  • 売掛金(現金)の受け取りが、銀行等からの送金ではなく手渡しでされる。
  • 契約書の写し、領収書などの書類が渡されない。
  • 手数料(債権額と買取額の差)が年率換算にすると、事実上、利息制限法の制限を超えた高金利になっている。
    (引用元:日本貸金業協会)

ファクタリングはあくまで債権譲渡であり、借入ではありません。

契約する前に内容を精査して、おかしいと感じたら速やかに契約を取り止めましょう。

まとめ

こうして比較してみると、カードローンは置いておいても、審査の通りやすさや仕組みのシンプルさなどの点からも、スタートアップや中小企業の資金繰りではファクタリングが最もハードルが低いと言えます。

何より、今後の取引に影響する信用情報を綺麗なまま維持できる点は、あらゆる可能性を潰したくない成長途中の企業にとって重要なメリットです。ファクタリングのデメリットもしっかりと把握した上で上手く使いこなしていければ健全な企業経営の大きな助けとなるでしょう。

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