皆川社長は新規ビジネスにノウハウもない状態で進出し、その結果として今までのノウハウを用いた取引先の与信などに失敗してしまいました。
ビジネスで出てきた損失については現場で新しいビジネスで穴埋めをすることができず、支払いのみがかさんでしまうという状況です。こういった状況であれば本業のビジネスの方から売掛債権を売却することで速やかに現金化を行い損失補填をするのが先決です。
実は会社を経営していてこのようなトラブルに直面した時、やるべきことはいくつかありますが、その中でも優先順位をつけるということは非常に重要です。
登場人物紹介
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チョウタツ王
中小企業経営者を支援する資金調達界の救世主。
ファクタリングを世に広めるため日々活動中。 -
ヒロコ
チョウタツ王のもとで助手として働く。
ファクタリングについて日夜研究中。 -
皆川社長
東京都内で建設会社を営む2代目社長。
仕事にかける情熱と社員を大切に想う心は人一倍だが…。
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あ、どうもお疲れ様です、代表の皆川です~、いつもお世話になっております~。
ご連絡いただいた件ですが、こちら代表決裁で速やかに処理させて頂きますのでどうぞよろしくお願いいたします~。
はいはいっ、いつもいつもお世話になっております~皆川です~はいっ、ええ、それはもちろん大丈夫です!一緒にアプリビジネスで業界にイノベーションを起こしてしまいましょう!
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とにかく世の中はグローバルなイノベーションを迎えつつあるからね。ビックデータを抽出してグローバルでイノベーティブなワールドを作り上げていくんだ!
アプリビジネスだって最近は参入しやすくなったからね。まだまだアプリ開発やWebサービスの提供で世の中のキャズムを埋めることはできるはずさ。
あ、ヒロコちゃん!今日はMTGでもないのにどうしたんだい?もしかして僕にどこか食事をアテンドして欲しいのかな? -
皆川社長、何か悪いものでも食べたんですか?
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そんなことないさ、実は最近アプリ開発ビジネスを行なっている学生起業家の子達と食事をする機会があってね。僕も二代目社長の地位に甘んじることなく業界にイノベーションを起こしていくべくITビジネスに参入したのさ!
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(それで意識高すぎ皆川くん、みたくなってるのね)
そうなんですね!かっこいいじゃないですか♪
そこまで意識が高い皆川社長も素敵ですっ♪ -
そうだね、今後はカフェでノートパソコンを広げてノマドに仕事するという方法もいいかなと思ってるよ。
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(意識高い言葉のセンスがちょいちょい古いわね)
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あっ、業務用チャットツールで音声着信が!きっと全体MTGだな!
え?是非紹介したいコンサルタントさんがいる?ご縁繋ぎも大事な仕事だから、もちろん引き受けるよ!是非紹介してください!
あ、お世話になります皆川です。ええ、そうなんです。実は弊社の方で新しく新規にアプリビジネスに参加しようと思っておりまして、そのアプリビジネスの開発をしてくれるパートナーカンパニーを探していました。
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え?海外のオフショア開発ですか?なんか意識高そうなんでそちらで是非お願い致します!ええ、もちろん開発フィーは前金で支払います。ペイメントメソッドはWebサービスでノー・プロブレムですか?
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(なんとなく怪しい気がしてきた)
~後日~
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皆川社長、あれから開発は順調ですか?
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ヒロコちゃん・・・実はあれから海外のオフショア開発業者にコンサルタント経由でアプリビジネスの件をお願いしたんだけど、海外の方と全く連絡が取れなくなっちゃって、しかもそのコンサルタントさんとも連絡が取れないんだ。
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またですか社長!
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どうしよう、もう前金で払っちゃってるし、それがないと再来月にはデザイナーさんとかの支払いが・・・
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(本当にどうしようもないわね)
皆川社長、もう資金調達をしないと間に合いませんから!チョウタツ王に相談してみましょう!
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なるほど事情はわかった。一言良いか?
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どうぞ。
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段取り下手か
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よく言われます
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とにかく毎回毎回こうも簡単に騙されるとなると、皆川社長はもうほとんどカモリストに載っている可能性すらあるな。
・・・そんなことを言っている場合ではない。人件費を支払わないのは何かとビジネス上大きな問題になるし、法的にも精神的にも負担があまりにも大きくなりすぎる。早急に人件費の支払いについては考えていくべきであろう。
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今回はちょっとお支払い期日まで余裕があるんですが、それでも2ヶ月くらいしかありません。
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それまでにその意識の高いビジネスとやらで資金を用意できる見込みはあるのか?
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ナッシングですね!
ノーマネーでフィニッシュです。 -
いい加減にしろ
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そうなってくると本業の方から資金調達をするしかあるまい。本業の方の資金を取り崩すのじゃ。
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実はそれが、いま新しい健康食品のビジネスにも手を出そうとしていて、それで本業の方の資金を取り崩しちゃったんで会社の内部留保がほとんどない状況で。支払いにかなり困っているんです。
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経営下手くそか!
そうなってくるともはや未来の自分から借金をするしかあるまい -
未来の自分から借金をするってどういうことですか?
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ファクタリングじゃ。
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ファクタリングってこういう時にも使えるんですか?
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むしろこういう時に使わないでどうする?ファクタリングというのは一時的に資金ショートを起こした時に使ってなんぼのものじゃ。
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実際、銀行融資を受けるわけではないから会計上も負債という計上にならないし、社長が新規ビジネスに手を出して負債を出してしまったとあっては先代の社長にも申し訳が立たんじゃろう。実際に経営に参画している人たちにも申し訳が立つまい。
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それはそうですね。今会社の負債が増えてしまうと本当に困るんです。来月は銀行からの大口融資も本業の方で受ける予定ですので。
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ちと聞くがの。その新しいビジネスは本業の会社名義でやっているんじゃろな?
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それはそうです。
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それなら問題あるまいて、本業の方の売掛債権を現金化することに法的なリスクはない。
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何か法的なリスクがある条件とかってあるんですか?
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今回ワシが心配しておったのは、皆川社長が新しいビジネスを全く新しい法人や個人事業主名義で始めていたかどうかという点じゃ。
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新しい名義でビジネスを始めていた場合は売掛債権と言ってもほとんど1回目の入金か、あるいは2回目くらいの入金となるであろう。
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そうですね。新しいビジネスの場合はそうなりますね。
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そうなると実はファクタリングの審査でもあまりいい顔をされないことがあるのじゃ。
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なぜですか?
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ファクタリングはもともと、毎月安定的に取引先から入金があることを証明する必要がある場合もあり、1回目の入金などの場合は事業実態そのものの証明に少し時間や手間がかかってしまうことがあるのじゃ。
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そんなことがあるんですね。
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さよう。皆川社長、反対の立場になって考えてみるんじゃ。もしお主がファクタリング会社の担当者だとして、新規にビジネスを始めたばかりの法人さんや個人事業主さんからこのような連絡が来てみろ。
「初めての取引で今までに入金履歴がない取引先さんなんですが、間違いなくこれだけ請求してお金が入ってくるはずなのでファクタリングで売掛債権を買い取ってもらえませんか」?と。 -
確かにちょっと、本当に請求書があるのかどうかも確認したくなりますよね。
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そうじゃろう。かと言って2社間ファクタリングの場合は実際に売掛先企業に電話連絡をして、
「これこれこういう事情で今本当に売掛債権があるのかどうか確認をしているのですが、ぶっちゃけ皆川社長から請求書って上がってきていますか?そして実際にそういう取引ってありますか?」
みたいな質問は間違ってもできないのじゃ。 -
そうなると2社間ファクタリングだと審査がちょっと危うくなってくる可能性もあるというわけですよね。
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その通りじゃ。この辺りについては物分かりが良くなったのう
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やっぱりその辺は意識高い皆川ですから!
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分かったから。
ひとまず本業の方でのファクタリングで別事業の負債を埋めるという形で現金化を急いだ方が良かろうて。 -
そうしてみます。でも、もしかしたらコンサルティング会社の人もお腹を壊しているだけかもしれませんし、海外の方も停電とかして連絡がつかないだけかもしれないから、もう少しだけ待ってみるという方法はどうでしょうか?
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そんな甘いことを言っているから毎回毎回大変な目に遭うのじゃぞ!
良いか、会社を経営しているということは皆川社長ひとりの問題ではないのじゃ。
もちろん、まあ皆川社長の場合は独り者だから良いとして、経営者の家族や従業員の家族、そして何よりも従業員やお取引先様など色々な人たちのことも考えなければならないのじゃ。
こういったトラブルが起きた時はまず、原因の切り分けと一番最短で問題が解決できる方法を考えることが最優先じゃ。
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不確定な要素と確定的な要素が2つあったとして、不確定な要素に頼りたくなるのは痛いほどよくわかる。その方が心理的な負担も少ないからじゃ。例えば、前金を払ったアプリがもうすぐ納品されてきてそれを売却できる可能性もあるじゃろう。
しかし今回の場合は残念ながらその可能性は限りなく薄い。その海外のオフショア開発先も本当に実在するかどうか怪しいレベルじゃ。なんだったら皆川社長はレベルが高い、あるいは意識が高いと言っているがよくよく話を聞いてみるとあまり業界のことも詳しくなさそうじゃ。 -
耳が痛い
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とにかく不確定な要素がある状況でビジネスを進めていくのはその瞬間は心理的な負担が無くて良いかもしれんが、。後々大きな問題になってきて社長一人ではどうこうできるものではなくなってしまう可能性が出てくるわけじゃ。
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なるほどですね。意識高い電子メモアプリ、エバーノートにメモしておきます。
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・・・そろそろ助けるのやめてよいか?
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・・・すいませんでした。お願いします。
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オホン。とにかくじゃ、本業以外の新しい新規事業部で出てきた損失については、確定的な部分から本業から取り崩して不確定な状況を早く脱出するというのが先決じゃ。
それができるのは現時点ではファクタリングとなる。それならばファクタリングに申し込みをするというのが一番早い方法と言えるのではないか、皆川社長。 -
そうですね。幸いにして本業の建設業はいろいろとファクタリングできる売掛債権があるので、3ヶ月先になっている売掛債権を1つファクタリングに出して急いで資金を現金化しようと思います。
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その意気じゃ。ファクタリングの良いところは会社で保有している売掛債権を全て売却するのではなく、どの売掛債権を売却するのかというところを選択できる部分にある。
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ファクタリングを利用すると2社間ファクタリングで10%程度、3社間ファクタリングであれば3%から5%程度の手数料になるが、とにかく売上から手数料が引かれる前提であるから、もし会社の売り上げを全て売却すると会社の売り上げそのものが数パーセント以上ダウンすることになるわけじゃ。
そうなると露骨に会社の会計上も問題が出てくる。
しかし、1つの売掛債権を売却する程度であれば会社の会計そのものに大きな影響が出てくるというリスクはほとんど考えなくても良いじゃろう。
ビジネスローンなどに申し込んで不安な日々を過ごすよりも、まずはファクタリングで必要最低限の売掛債権を売却して、キャッシュフローを改善しフレッシュなビジネスステータスに戻すことが良いのう。
(しまった、皆川社長につられてカタカナ言葉を使ってしもうた)
今回のまとめ
新規事業で出た損失は本業の売掛債権で早急に穴埋め可能!
新規のビジネスを行うと、普段やりつけない事業に手を出すことになります。本業のノウハウやスキームが全く通用しないというケースもレアケースではなくなってきました。特に最近はWebサービスやIT系のビジネスが台頭してきている関係で、従来のビジネススキームではない新しいビジネススキームが業界の新しいスタンダードになりつつあります。
今回の皆川社長は新規ビジネスにノウハウもない状態で進出し、その結果として今までのノウハウを用いた取引先の与信などに失敗してしまいました。
ビジネスで出てきた損失については現場で新しいビジネスで穴埋めをすることができず、支払いのみがかさんでしまうという状況です。こういった状況であれば本業のビジネスの方から売掛債権を売却することで速やかに現金化を行い損失補填をするのが先決です。
実は会社を経営していてこのようなトラブルに直面した時、やるべきことはいくつかありますが、その中でも優先順位をつけるということは非常に重要です。
例えば今回はお金を支払わなければならないという状況にありましたが、支払い猶予があったため不確定な要素を優先しそうになりました。しかし不確定な要素ということは、問題なくその手続きが進行するかどうかわからないということです。
不確定な要素を優先する場合は、それが仮にうまくいけば会社の損失も問題もなくなりますが、失敗した場合のリスクがあまりにも大き過ぎます。
特に新しいビジネスに参入している時には、今後の見通しが立ちづらいというポイントが挙げられます。本業で培ってきた審美眼のようなものが通用すれば良いのですが、全く新しいビジネスの場合はいまいちうまく働かないというケースもあります。
本業で発生したトラブルであればギリギリまで見極めをすることが可能ですが、状況を予測しづらい状況であればできる限り確定的な要素を取った方が安全と言えるでしょう。
例えば、ファクタリングなど確定している要素を利用する場合は、手数料などで売上が少々減ってしまうという可能性はありますが、それでもそれ以上に問題は大きくなりません。
このようにビジネスで問題に直面した時には時間的な優先順位の他に、リスクの大きさで優先順位を決めるというのも重要です。
今回皆川社長はより安全な方法であるファクタリングを利用し、その危機を乗り越えました。
より安全な経営を望むのであれば皆川社長のようにファクタリングで早めに売掛債権を現金化して資金を保全するというのも良いでしょう。
しかし、ファクタリング会社はカードローン会社のように多くの情報があるわけではありません。どのファクタリング会社が安全で、どのファクタリング会社が安全ではないかというジャッジは精神的に余裕がない中ではなかなか行いづらいもの。
また、ファクタリング会社に申し込みを行ったとして、その結果が返ってくるまでにタイムラグがどうしても発生してしまいます。
カードローンの融資などと違ってファクタリングの申し込みから契約条件が出揃うまでの時間は決して長いものではありませんが、1つの会社に申し込んだ後にもう1つの会社に申し込むとすると、申し込んだ分だけ時間がかかってしまいます。
そんな経営者の方々のためにここでは厳選した優良ファクタリング会社をご用意しています。
これらのファクタリング会社はユーザーからの満足度も非常に高く、また親身になって経営者さんの悩み相談に乗ってくれる会社ばかりです。
これらの選択肢の中からより良いファクタリング会社を見つけて、今すぐにでも資金繰りの悩みを解決しましょう。
今回の皆川社長は新規ビジネスにノウハウもない状態で進出し、その結果として今までのノウハウを用いた取引先の与信などに失敗してしまいました。
ビジネスで出てきた損失については現場で新しいビジネスで穴埋めをすることができず、支払いのみがかさんでしまうという状況です。こういった状況であれば本業のビジネスの方から売掛債権を売却することで速やかに現金化を行い損失補填をするのが先決です。
実は会社を経営していてこのようなトラブルに直面した時、やるべきことはいくつかありますが、その中でも優先順位をつけるということは非常に重要です。
例えば今回はお金を支払わなければならないという状況にありましたが、支払い猶予があったため不確定な要素を優先しそうになりました。しかし不確定な要素ということは、問題なくその手続きが進行するかどうかわからないということです。
不確定な要素を優先する場合は、それが仮にうまくいけば会社の損失も問題もなくなりますが、失敗した場合のリスクがあまりにも大き過ぎます。
特に新しいビジネスに参入している時には、今後の見通しが立ちづらいというポイントが挙げられます。本業で培ってきた審美眼のようなものが通用すれば良いのですが、全く新しいビジネスの場合はいまいちうまく働かないというケースもあります。
本業で発生したトラブルであればギリギリまで見極めをすることが可能ですが、状況を予測しづらい状況であればできる限り確定的な要素を取った方が安全と言えるでしょう。
例えば、ファクタリングなど確定している要素を利用する場合は、手数料などで売上が少々減ってしまうという可能性はありますが、それでもそれ以上に問題は大きくなりません。
このようにビジネスで問題に直面した時には時間的な優先順位の他に、リスクの大きさで優先順位を決めるというのも重要です。
今回皆川社長はより安全な方法であるファクタリングを利用し、その危機を乗り越えました。
より安全な経営を望むのであれば皆川社長のようにファクタリングで早めに売掛債権を現金化して資金を保全するというのも良いでしょう。
しかし、ファクタリング会社はカードローン会社のように多くの情報があるわけではありません。どのファクタリング会社が安全で、どのファクタリング会社が安全ではないかというジャッジは精神的に余裕がない中ではなかなか行いづらいもの。
また、ファクタリング会社に申し込みを行ったとして、その結果が返ってくるまでにタイムラグがどうしても発生してしまいます。
カードローンの融資などと違ってファクタリングの申し込みから契約条件が出揃うまでの時間は決して長いものではありませんが、1つの会社に申し込んだ後にもう1つの会社に申し込むとすると、申し込んだ分だけ時間がかかってしまいます。
そんな経営者の方々のためにここでは厳選した優良ファクタリング会社をご用意しています。
これらのファクタリング会社はユーザーからの満足度も非常に高く、また親身になって経営者さんの悩み相談に乗ってくれる会社ばかりです。
これらの選択肢の中からより良いファクタリング会社を見つけて、今すぐにでも資金繰りの悩みを解決しましょう。