ファクタリングはほんとに即日入金?

手元にある売掛債権をファクタリング会社に譲渡することで、売掛金を早期現金化するファクタリング。このファクタリングの中には申し込み即日に現金化が可能なケースもあります。

では、どんな売掛債権でも即日対応が可能なのか、この点を中心に即日現金化を叶えるためのポイントや注意点を解説していきましょう。

すべてのファクタリングが即日対応ではない

最初に結論から書くと、すべてのファクタリング契約が即日現金化可能というわけではありません。

一般的なファクタリング契約では、申し込みから現金化まで2~3日かかります。背景に銀行がいる大手銀行系ファクタリング会社の場合、最低でも1週間程度時間がかかるケースもあります。

ただし、ファクタリング会社の中には即日現金化に対応している会社もあり、こうした会社を利用し、条件が揃っていれば申し込み即日に現金を手にすることも可能です。

即日現金化が可能なファクタリングの特徴

申し込み即日に現金を手にすることができるファクタリングの特徴についていくつか紹介していきましょう。

2社間ファクタリングで申し込む

即日現金化の絶対条件ともいえるのが2社間ファクタリングであることです。

ファクタリングにはいくつかの契約方法があり、申し込み企業とファクタリング会社の2社間で完結できる契約方法を2社間ファクタリングと言います。この契約方法以外に、上記2社に加え売掛先である取引先も契約に加わる3社間ファクタリングという方法もあります。

3社間ファクタリングの場合、ファクタリングを申し込んだ後、取引先にも連絡しファクタリングの利用を承諾してもらう必要があり、どうしても時間がかかってしまいます。そのため即日現金化は難しく、多くの場合申し込みから現金化まで1週間程度の時間が必要です。

上の項で大手銀行系ファクタリング会社は1週間程度かかると書きましたが、これは大手銀行系の多くが3社間ファクタリングのみに対応しており、2社間ファクタリングは受け付けていないからです。

ちなみに、2社間ファクタリングのメリットは、現金化スピードの早さに加え、取引先に知られずにファクタリングを利用できるという点が挙げられます。取引先に「ファクタリングを利用しなければいけないほど資金繰りが厳しい会社」というイメージを持たれてしまうと、後の取引に影響が出る可能性がありますが、2社間ファクタリングの場合その心配がほぼないというのがメリットです。一方デメリットとしては手数料相場の高さが挙げられます。2社間ファクタリングの手数料相場は10~30%であり、3社間ファクタリングより高い数字になります。

3社間ファクタリングのメリットは手数料の安さです。手数料相場は1~9%と2社間ファクタリングよりもかなり低い数字になります。ファクタリング手数料は申し込み企業にとって損失に当たる部分ですので、損失をできるだけ抑えることができるのは大きな魅力です。デメリットは現金化スピードの遅さと取引先にファクタリングの利用を知られることです。

どちらにもメリット・デメリットはありますが、即日現金化を目指すのであれば2社間ファクタリング一択となります。

オンライン完結のファクタリング

ファクタリングの申し込みから契約まで、オンラインで完結できるファクタリング会社は即日現金化に対応しているケースが多いと言えます。また、日本全国どこからでも申し込みが可能というメリットもあるため、急ぎ現金が必要な場合はオンラインファクタリング対応の会社を選びましょう。

即日対応可能な業種は?

ファクタリング会社にはさまざまな会社があり、高額債権を得意としている会社から、個人事業主やフリーランスなどの少額債権を得意としている会社もあります。即日現金化に対応しているファクタリング会社にもさまざまなタイプがあり、申し込む方の業種などに関係なく、多くの方が利用できるので安心です。

即日現金化ができないケースとは?

即日現金化ができないファクタリングは、3社間ファクタリング以外にもあります。2社間ファクタリングであり、しかも即日現金化対応のオンラインファクタリングで申し込んだとしても、即日現金化に対応してもらえない主なケースを紹介しましょう。

申し込み時間が遅い

即日現金化対応のファクタリング会社の多くは、申し込み時間を限定しています。午前10時までに申し込みを完了するなど、各社が時間を限定しており、その時間までに申し込みが完了した場合のみ即日対応をしています。

申し込みが午後や夕方になった場合は、翌日以降の対応になることがほとんどですので、その点は注意が必要です。

申請書類に不備・不足がある

指定された時間内に申し込みが完了したとしても、申し込み時に提出した書類に不備がある、書類が不足しているという場合には即日対応が受けられないケースがあります。通帳の写しや請求書など、ファクタリング申し込みに必要な書類は複数あり、どの書類が必要かはファクタリング会社ごとに差があります。きちんと事前に必要書類をチェックし、不足がないように準備して申し込みましょう。

即日現金化を目指すためのポイント

ファクタリングを申し込み、即日現金化を希望する場合、知っておきたいポイントをいくつか紹介しておきましょう。

即日現金化に対応しているファクタリング会社を選ぶ

まずは何より即日現金化に対応しているファクタリング会社に申し込む必要があります。多くの場合はオンライン申し込みとなりますが、中には窓口での対人申し込みでも即日現金化に対応している会社もあります。

オンラインファクタリングで注意したいのが、完結かどうかです。近年ではあまり見かけなくなりましたが、かつては申し込みから審査までオンラインで受け付け、最終的な契約は窓口で対人対応という会社も存在していました。この会社が自社から近いのであれば大きな問題でありませんが、遠方の会社の場合、申し込み即日に契約を完了させるのが難しくなります。契約が完了しなければ現金も入金されませんので、オンラインで申し込む場合は契約まで完結できるシステムを持っている会社を選んで申し込みましょう。

必要書類の事前準備

即日現金化ができるかどうかは、審査がスムーズに進むかどうかで決まります。そのために重要になるのが必要書類の準備です。オンライン申し込みの場合、指定のページに必要書類をアップロードして申し込みますが、そのデータを事前に準備しておきましょう。

早めの時間に申し込む

上でも少し触れた通り、即日現金化を実現するためには、申し込み時間に設定がある場合がほとんどです。できるだけ早い時間に申し込みができるよう、早め早めの準備を心がけましょう。

できるだけ審査に通りやすい債権で申し込む

即日現金化を叶えるためにはスムーズに審査を通過するのがよりベターといえます。そのために審査に通過しやすい債権で申し込むのもポイントです。審査に通過しやすい債権の特徴をいくつか紹介しておきましょう。

 取引先(売掛先)の規模が大きい
 支払いサイトが短い
 額面金額が大きくない
 継続した取引がある取引先である

ファクタリングの審査で重視されるポイントの一つが売掛金が入金されるかどうかという点です。そのためにファクタリング会社が注目するのが取引先の事業規模や経営状況です。取引先が売掛金の支払いに遅れないのであれば、ファクタリング会社が不利益を被る可能性は低くなり、審査に通りやすくなります。

支払いサイトとは、売掛金入金日までの期間です。サイトが長いとそれだけ取引先の経営状況が変化する可能性が高くなり、審査も慎重になります。サイトが短ければより審査には通過しやすくなるでしょう。

額面金額が高額になれば、審査が慎重になるのは当然です。即日現金化というハードルを超えるためにはできるだけ金額が低い方が期待できるでしょう。

ファクタリング審査で重視されるもう一つのポイントとして、持ち込んだ売掛債権が実在しているかどうかという点があります。そこでおすすめしたいのが、継続的に取引をしている取引先との債権で申し込むという方法です。過去の取引実績に関しては、通帳の写しで確認が可能です。過去の取引で問題が発生していなければ、債権の存在の証明にもなりますし、売掛金回収の信頼度も高くなり、審査に通りやすくなるでしょう。

即日現金化の際の注意点

ファクタリングで即日現金化を実現することは可能です。ただし、その際には注意すべきポイントがありますので、この点は抑えておいてください。

手数料等契約条件をきちんと確認する

即日現金化を目指すということは、それだけ急ぎ現金が必要な状況であると考えられます。とはいえ、現金が絡む契約ですので、契約書にサインする前にはしっかりと契約条件を確認しましょう。

現金化を急ぐあまり、契約書の中身を精査せずにサインしてしまい、後で確認したら手数料が高額だった、債権譲渡通知ありの契約だった、償還請求権が付いていたなど、自社に不利な内容の契約になっていたというケースも考えられます。

そもそも即日現金化というのは、ファクタリング会社としてはリスクのある契約です。必然的に手数料は高くなる傾向にありますので、契約書は隅々までチェックしてからサインするようにしましょう。

悪質業者に注意

ファクタリング会社の名を騙った悪質業者というのは残念ながら存在します。こうした悪質業者は、ファクタリング契約に見せかけて違法な高金利での貸し付けを行ったり、支払う必要がないはずの現金を後に請求するなどの行為を行う可能性があります。

違法な取り立てや業務に支障が出るような行為、また取引先への連絡など後の経営に大きなダメージが残るような事態も考えられます。

上でも触れましたが、契約書にサインする前には、必ずその内容をしっかり精査してからサインするようにしましょう。

まとめ

ファクタリングで申し込み即日に現金を手にすることは可能です。しかし、すべてのファクタリング会社が即日現金化に対応しているわけではありませんので、その点は注意しましょう。

即日現金化に対応しているファクタリング会社の多くは、オンライン完結の申し込みに対応しています。即日対応可能な時間帯や必要書類をしっかり調べ、準備を整えてから申し込むようにしましょう。

チョウタツ王 お客様の声