【緊急対応】資金ショートを防ぐためにできる現実的な対策とは？

「ファクタリングは同じ会社と契約を続けた方がいい？」
「より好条件のファクタリング契約の探し方ってある？」

すでにファクタリングを活用している経営者の方の多くは、より好条件でファクタリング契約できるのか考えていらっしゃるかと思います。しかし一度契約したファクタリング会社があると、なかなか他の会社を探すのが面倒になるものです。

それでもより良い条件を目指すのであれば、ファクタリング会社の乗り換えがおすすめです。その理由や新たなファクタリング会社を見つける方法などを紹介します。

ファクタリングの継続利用は危険？

ファクタリングという資金調達法は、手元に売掛債権さえあれば比較的気軽に利用できる資金調達法です。ただし、その都度ファクタリング会社を探すというのは手間がかかるため、何度もファクタリングを利用している企業ほど、同じファクタリング会社を継続的に利用する傾向にあります。

こうした同一会社の継続利用は、利用する企業にとっていいことなのか危険なことなのかという点を解説していきます。

かつては継続利用が推奨されていたが…

かつてファクタリングの利用に関しては、同じ会社を継続的に利用することが推奨されていました。継続利用し、利用のたびにきちんと支払い等を行うことで、自社の信用度が高くなり手数料が安くなるとされていたからです。

しかし、近年では同じファクタリング会社の継続利用を推奨するという意見は減ってきています。その理由は手数料はなかなか下がらないというものです。

日本国内でも徐々にファクタリングという資金調達法が浸透しており、ファクタリングを利用する企業は増加傾向にあります。これに合わせるようにファクタリング会社も増加の傾向にあると言われています。

ファクタリング会社としては顧客を確保するのが難しくなっており、従来の顧客を確保することが重要になっていますが、その方法として手数料を値下げしてしまうと、自社の売り上げが下がってしまうという問題が発生しています。

継続して利用してくれる企業は、ファクタリング会社にとっては非常にありがたい存在であり、手数料を下げなくても継続利用してもらえるのであればそれがベストという状況になっています。

かつてのように継続利用で信用度を高めて手数料の値下げを期待するというのは難しい状況になっているようです。

より良い条件のファクタリング会社を見つけるために

これまで同じファクタリング会社を継続的に利用してきた企業には、新たなファクタリング会社を探して乗り換えることをおすすめします。ファクタリング会社乗り換えのために意識しておきたいポイントやその方法を紹介していきましょう。

自社にとっての「好条件」とは何かを考える

より好条件のファクタリング会社といっても、何を持って好条件とするかは利用企業次第です。より素早く現金化してくれるのがいいのか、より手数料が安い方がいいのかなど、利用する企業によって考え方は違うでしょう。

まずは自社の状況や資金繰りの状態などを考慮し、その時の自社にとってもっとも重要なポイントはどこなのか、それをハッキリさせて各社の条件比較をするのがおすすめです。

複数のファクタリング会社に相見積もりを出す

実際にファクタリング会社を乗り換えを検討する、複数のファクタリング会社から相見積もりを取ることをおすすめします。多くのファクタリング会社は、申し込みから審査までは無料で対応してくれます。こうしたファクタリング会社のサービスを利用し、複数のファクタリング会社から契約条件を提示してもらい、条件を比較検討しましょう。

ファクタリング会社を比較検討する際のポイント

ファクタリング会社を比較検討する場合、注目すべきポイントをいくつか紹介していきましょう。

手数料

まずはなんといっても手数料です。

ファクタリングの条件においてもっとも重要なポイントはこの手数料でしょう。より安い手数料で利用できるファクタリング会社を選ぶのがポイントです。

これまで何度もファクタリングを利用してきた方であればご存じかと思いますが、一般的なファクタリング契約における手数料には、法的な規制や制限はありません。ファクタリング契約で結ぶ債権譲渡契約は自由契約であるため、契約を結ぶ両者が納得していれば、手数料などの諸条件も自由に決定できる契約です。それだけ手数料は重要ということになります。

貸金契約の場合、金利を決める際に利息制限法という法律に従う必要があります。そのためどの金融機関と契約しても、金利に大きな差は出ません。しかし、ファクタリングは自由契約ですので、どのファクタリング会社と契約するかで手数料にも差が出るわけです。

また、ファクタリングの手数料は、基本的に審査を行ったうえで決定します。ファクタリングは契約できるかどうかを審査するのではなく、どんな条件であれば契約できるかを審査する傾向にあります。つまり、実際に審査を受けてみないと、正確な手数料は分からないということになります。

ファクタリングしたい売掛債権を複数のファクタリング会社に持ち込み、審査を受けた上で条件を提示してもらって比較検討しましょう。

手数料以外の契約条件

ファクタリングの契約で注目すべきは手数料だけではありません。その他の条件に関してもしっかりと確認しましょう。

priority 債権譲渡登記の費用
priority 債権譲渡通知の有無
priority 掛け目
priority 契約破棄条件

まず注目したいのは債権譲渡登記に関して。すでに何度もファクタリングを利用している方はご存じの通り、特に2社間ファクタリングの場合は、債権譲渡登記を行うのが一般的です。この登記に関しては「するか・しないか」というよりその費用面に注目しましょう。

譲渡登記を行えるのは司法書士です。一般的なファクタリング契約では、司法書士に登記を依頼し、その費用を利用企業が支払う形となります。ファクタリングする売掛債権の額面金額が大きければ大きな差ではないかもしれませんが、比較的金額の安い売掛債権で利用する場合は、この司法書士費用で手にする現金金額に大きな差が出ますので必ずチェックしましょう。

契約条件に債権譲渡通知がある場合、2社間ファクタリングでも取引先（売掛先）にファクタリングを利用する旨の連絡が行われます。取引先にファクタリングの利用を知られたくないという方は、債権譲渡通知なしになっているかどうかを確認しておく必要があります。

これまで利用してきたファクタリングでは、当たり前に債権譲渡通知がなかったとしても、新たなファクタリング会社では債権譲渡通知が必須になっている可能性もありますので必ず確認しましょう。

掛け目とは、売掛債権の何割をファクタリングするかという数値です。100万円の売掛債権に対し、掛け目が80%であれば、ファクタリングの対象は80万円。さらにここから手数料が引かれるため、手にできる現金金額に大きく影響する数値といえるでしょう。契約条件で掛け目がどのような設定になっているかは必ずチェックしましょう。

最後に契約破棄条件など細かな部分も注目して最終的契約する会社を決めるのがおすすめです。

現金化スピード

金融機関等からの資金融資とファクタリングでは、現金化スピードに大きな差があります。資金融資の場合、申し込みから現金化まで数週間から数ヶ月単位で時間がかかるケースがあります。しかし、ファクタリングの場合、一般的な契約で2～3日程度、長くても1週間以内に現金化ができるケースがほとんどです。さらに言えば近年では即日現金化に対応するファクタリング会社も増えています。

即日現金化対応のファクタリング会社でも、条件等がある場合もありますので、しっかりと事前に確認してから申し込むようにしましょう。

利用しやすさ

好条件で契約してくれるファクタリング会社は、今後も継続して利用したいところです。そこで注目すべきは利用しやすさです。一般的にファクタリングの申し込みは、ファクタリング会社の窓口に、必要書類を持ち込んで訪問します。そのため会社からあまり遠いファクタリング会社では、利用しやすいとは言えません。

近年ではファクタリングでもオンライン申し込みが増加傾向です。オンライン申し込みであれば自社内から時間を選ばずに申し込むことが可能です。利用しやすさという点ではオンライン申し込みの有無は重要なポイントです。ただしここで注目したいのが、オンラインで契約までできるかどうかです。一部のファクタリング会社では、申し込み受付までオンラインで、最終的な契約は対面というケースもあります。利用しやすさを考えるのであれば契約までオンラインで完結できる会社がおすすめです。

より好条件のファクタリング会社は見つかるか？

今現在利用しているファクタリング会社よりも、好条件で契約できるファクタリング会社は見つかるのでしょうか？現在の状況を考えると、見つかる可能性は高いと考えられます。

日本国内では近年ファクタリングを利用する会社が増えています。それに合わせて新しいファクタリング会社も増えており、顧客獲得競争も徐々に激しくなっている傾向があります。そのため新規顧客を獲得するため、より好条件を提示するファクタリング会社が増え、それに対抗するために既存のファクタリング会社もより好条件を提示すると考えれば、今よりよい条件の契約が見つかる可能性は高いと考えられます。

ファクタリング会社探しの際の注意点

新たなファクタリング会社を探す場合、特により好条件での契約を望む場合には注意すべきポイントがあります。そんなポイントを紹介します。

悪質業者は確実に避ける

より好条件のファクタリング会社を探そうとして、条件にばっかり注目していると、悪質業者にひっかかってしまう可能性があります。悪質業者はわざと好条件を提示し顧客獲得を目指すケースが少なくありません。実際に契約する段階で条件が変わったり、ファクタリングに見せかけた高金利の貸し付けを行うなどの悪質な行為を行います。

他のファクタリング会社と比較してあまりにも条件が良すぎるファクタリング会社はまず疑ってかかることをおすすめします。ネット上で口コミ情報を探すなどして、悪質業者かどうかをしっかり見極めてから申し込むようにしましょう。

債権の二重譲渡が発生しないようにする

すでにファクタリングを利用したことがある方であればご存じかもしれませんが、債権の二重譲渡は犯罪となる可能性があります。複数社に同じ売掛債権で相見積もりを取るのは問題ありませんが、誤って1つの売掛債権で、複数社とファクタリング契約を結んでしまわないように注意しましょう。

まとめ

かつては同じファクタリング会社を継続利用することが推奨されていましたが、ファクタリング会社が増加傾向の現在では、その考え方も変わってきました。新たなファクタリング会社も顧客獲得のためによりサービスを充実させているため、ファクタリング会社を乗り換えることでより好条件での契約が結べる可能性があります。

ファクタリング会社を乗り換える場合は、手数料はもちろんさまざまな契約条件をチェックし、自社にとってより好条件のファクタリング会社を選びましょう。